過去ログ - 清村くんと杉小路くんとアイドルと
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187: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:17:07.64 ID:Y0KaozYOo
「まあいい。で、採用したってことは素質を感じたってことなのか?」
「うん。面白……じゃなくて、ちょっと変わってるけどいい子だったよ」
その台詞を聞いたせいで不安で不安でしょうがなくなったぞ。
どっちにしろこいつと千川が目を付けたって時点でまともな奴が来るとは思っていないが。
188: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:17:39.45 ID:Y0KaozYOo
「おい、清村ぁーーー!」
不意に、事務室の扉が勢い良く開け放たれた。
「ノックくらいしろよ。一応会議中だぞ」
189: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:18:33.81 ID:Y0KaozYOo
「良いじゃねーか、似合ってるぞ。大丈夫だお前なら可愛い路線でも売っていける」
「……さっきから食べてるそのロールケーキはなんだよ?」
「これは別に関係ないだろ。ただ杉小路から貰っただけだ」
190: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:19:27.68 ID:Y0KaozYOo
「大人の世界はこのロールケーキのように甘くない。だからこういうこともある……ってぶべぇ――――――――っ!!?」
晴の全力ドロップキックを思いっきり鳩尾に喰らった俺は、その衝撃で窓ガラスに突っ込んでいった。
破片が全身に突き刺さり、手に持っていたロールケーキも血塗れになってしまう。
「清村のバーカ!不良!不死身!甘党!」
191: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:19:54.13 ID:Y0KaozYOo
「やっぱり弄りがいがあって良い娘だね」
こいつが本人の望まない方向に物事を進めたがるのは誰相手でも変わらないらしい。
目を付けられた晴にとっては災難だが、物理的なダメージがいかないだけ俺よりよっぽどマシだろう。
「にしても、何がそんなに気に入らないんだ?」
192: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:20:20.50 ID:Y0KaozYOo
「まあでも、律儀にちゃんと着てくれるところが可愛いよね」
それもそうだな。本当に嫌がっていたとしても素直に着てくれたのは俺の顔を立ててくれたからだろう。
そう考えると余計に罪悪感が湧いてきた。今度会ったらちゃんと謝っとくか。
あー……出血多量で意識が朦朧としてきた。
193: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:21:03.18 ID:Y0KaozYOo
あのあと、傷の方はすぐ完治したがさすがに失った血はそう簡単には元通りにならなかった。
若干の気だるさを感じつつも、今日も仕事のために事務所へと向かう。
「おーっす」
事務室に足を踏み入れると、杉小路と千川と……知らない奴がもう一人が中に居た。
194: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:21:31.42 ID:Y0KaozYOo
「我が名は魔王、神崎蘭子!我が眷属となる者よ、光栄に思うがいい」
「あ?」
おかしい。昨日の大量出血のせいでまだ頭が回っていないようだ。
とても自己紹介とは思えないような幻聴が聞こえてくるくらい俺はヤバイのかもしれない。
195: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:21:58.86 ID:Y0KaozYOo
「我が名は魔王、神崎蘭子!我が眷属となる者よ、光栄に思うがいい」
「あ?」
おかしい。昨日の大量出血のせいでまだ頭が回っていないようだ。
とても自己紹介とは思えないような幻聴が聞こえてくるくらい俺はヤバイのかもしれない。
196: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/01/29(水) 20:22:43.09 ID:Y0KaozYOo
「どうやら、あなたも”瞳”の持ち主のようね……。私の力に身を焼かれぬよう、せいぜい気をつけなさい。」
意味が理解出来ないからどう反応していいのかもわからん。
「ということで清村、彼女をよろしくね」
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