過去ログ - 清村くんと杉小路くんとアイドルと
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256: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/03/29(土) 00:04:20.43 ID:pKZb/rcWo
「があああああああああああ!!!!」

「なっ……こいつ手錠を!?」
枷を引き千切り、俺にドスを突きつけていた構成員を真っ先に叩き伏せた。
足りねぇ……あの大福が受けた痛みはこんなもんじゃなかった。
以下略



257: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/03/29(土) 00:05:00.75 ID:pKZb/rcWo
「大福は壊せてもたったひとりの人間は壊せないようだな……」

「バ……バケモノめっ……!」

「今度はいいヤツに生まれ変われよ……!」
以下略



258: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/03/29(土) 00:05:35.68 ID:pKZb/rcWo
ずいぶんと派手にやっちまったな……。
杉小路の影響で感覚が麻痺しているが、ヤクザ相手とはいえこんな事態を引き起こしたら警察沙汰になってもおかしくない。
この先俺はどうなるんだ?逮捕?投獄?半殺しで済ませているから死刑だけはないと信じたい。
こういう場合は正当防衛は成立しないのか?頭悪いからわかんねーよ。

以下略



259: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/03/29(土) 00:06:04.35 ID:pKZb/rcWo
結局、あの惨劇は村上組の方で処理してくれることになった。
一歩間違えれば俺が誘拐犯だったのに、娘を助けてくれた上に対抗勢力まで潰してくれたと感謝されててしまった。
素直に喜んでいいものなのかどうか、さっぱりわからねぇ。

そして今、俺は村上組の本拠地で一晩過ごすこととなった。
以下略



260: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/03/29(土) 00:06:33.67 ID:pKZb/rcWo
「今日は本当にすまんかった……」

「だから別に謝んなくてもいいっつーの……礼もいらねーし」
やることもないから縁側に腰を掛けて庭を眺めていると、赤毛の少女がやってきて俺の隣りに座った。

以下略



261: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/03/29(土) 00:07:01.18 ID:pKZb/rcWo
「じゃあどうすれば気が済むんだ?」

「欲しいもんがあるなら言ってみぃ。金でもなんでも、うちのもんに用意させたる」

「じゃあなんかスイーツ頼むわ」
以下略



262: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/03/29(土) 00:08:48.35 ID:pKZb/rcWo
「もっとなんか他にあるじゃろ……」

「んなこと言われてもなぁ……」
そういや、俺がほしい物、もうひとつあったな。

以下略



263: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/03/29(土) 00:09:14.44 ID:pKZb/rcWo
「やっぱ無理だよな……事務所あるの東京だし」
この少女をアイドルとしてスカウトするということは、親元から引き離すということでもある。

「……それは別に問題ないんじゃ」

以下略



264: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/03/29(土) 00:10:03.55 ID:pKZb/rcWo
「いいのか?」

「うちがアイドルなんかになれるとは思えん……が、断ったらあんたの面子、潰してしまうじゃろ」
確かに、あいつのことだから折角広島まで行ったならスカウトくらいしてこいよ、くらいは言うかもしれない。
だからと言ってそんなことのために乗り気じゃない少女を芸能界に引き込んでいいものなのだろうか。
以下略



265: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/03/29(土) 00:10:41.04 ID:pKZb/rcWo
お互いで勝手に話を付けてしまい、巴の親父に承諾を貰うのをすっかり忘れていた。
あの後話し合った結果、意外にもあっさり上京の許可が出されて拍子抜けしたもんだ。
やっぱり自分の家業と年頃の娘に対して何か思うところでもあったんだろうか。

「つーことで、スカウトしてきた」
以下略



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