過去ログ - 清村くんと杉小路くんとアイドルと
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297: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/05/05(月) 00:02:50.07 ID:yviOxOePo
「だから、そろそろこういうグッズも必要かなと思ってね」
そう言うと、杉小路はポケットの中からストラップを取り出し、それを俺に手渡した。

「なるほどな」
聞いてみると、現在うちに所属するアイドル5人それぞれのグッズを作ったらしい。
以下略



298: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/05/05(月) 00:03:17.69 ID:yviOxOePo
「ところで清村さんもひとつどうですか?」

「俺?」

「はい。今ならストラップとポスターのセットを特別価格1000円でご提供させて頂きます!」
以下略



299: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/05/05(月) 00:03:57.70 ID:yviOxOePo
「……俺はいーや。そういうのガラじゃねーし」

「まあまあそう言わずに、彼女たちを応援するつもりで買ってあげてください」

「自分のグッズを持ってるのを知ったらあの子達もきっと喜ぶと思うよ」
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300: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/05/05(月) 00:04:27.63 ID:yviOxOePo
「ほらよ」
俺は財布から1000円札を取り出し、千川に手渡した。
それと引き換えにストラップとポスターのセットを一組受け取る。

「買ったね」
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301: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/05/05(月) 00:05:51.33 ID:yviOxOePo
「……そういうことか」
ようやく理解した。どうやら俺は最初から嵌められていたらしい。
そうだな、確かにプロデューサーである俺が特定の誰かだけのグッズを持ってたら不公平だ。
あいつらを導く立場として、できるかぎり平等に接してやらなきゃならん。

以下略



302: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/05/05(月) 00:06:17.56 ID:yviOxOePo
あの日から俺が仕事を終えて自宅へ帰ると5人のアイドルが出迎えてくれるようになった。
この部屋中に貼られたポスターを蓮間辺りに見られたら、こんなのお前のキャラじゃないと腹を抱えて笑われそうだ。
ストラップに関してはあんなにたくさん付ける訳にもいかないから日替わりで付け替えるようにしている。

「で、グッズは売れてんのか?」
以下略



303: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/05/05(月) 00:06:43.63 ID:yviOxOePo
「こっちの仕事は終わったぜ。あとは何かやることあるか?」
ちょくちょく雑談を挟みつつも、3人で分担していた作業を俺は一足先に終えることができた。

「特に無いですね」

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304: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/05/05(月) 00:07:09.78 ID:yviOxOePo
その場所は、昔よく来ていたラーメン屋だった。
今はもうほとんど来ることがなくなっていたが、高校の時は部活帰りによく寄ったもんだ。

店に入る前に周囲を見渡してみるが、俺が探している人物はそこに居なかった。
もう中に居るのか、それともまだ来ていないだけなのか、メールで確認することにする。
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305: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/05/05(月) 00:07:38.96 ID:yviOxOePo
「清村先輩……実は俺……」

「まあ待て、話なら中で聞いてやるよ」
正直俺は結構腹が減っていた。
こうやって飲食店を待ち合わせ場所にしているんだから、わざわざ立ち話なんてする必要がない。
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306: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/05/05(月) 00:08:25.35 ID:yviOxOePo
「はい、実は女性関係のことで相談が……」

「ブゥ――――――――ッ」
その発言のあまりの衝撃に、俺は飲んでいた水を思いっきり吹き出した。
向い合って座っている状態だったため、安井は俺が吹き出した水をモロに喰らってしまっている。
以下略



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