過去ログ - 清村くんと杉小路くんとアイドルと
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31: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/23(月) 00:30:59.21 ID:pe9TyvOpo
こういうのは俺より杉小路のが向いてるだろーが。
あいつは何も知らない奴相手なら良い人面出来るんだから騙してでも連れてこれるだろ。
なのに俺に任せるってことはやっぱり俺がこうやって苦戦してるのを見て楽しむのが目的なんだろうな。
わざわざ芸能事務所始めたのだって単純に楽しそうだからじゃなく、
32: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/23(月) 00:31:40.55 ID:pe9TyvOpo
「ぐわははははは!お前そんな楽しそうなことやってんの?マジで?」
「いや楽しくはねーよ。杉小路に面白おかしく弄ばれてるだけだっつーの」
あいつなら俺がこうやって蓮間に頼ることすら見通してそうで正直恐ろしい。
33: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/23(月) 00:32:17.50 ID:pe9TyvOpo
「そもそもお前さぁ……私服ってナメてんのか?しかもシャツ一枚て」
「んなこと言われてもスーツ持ってないからな」
仕事の時は作業服だったし、スーツを着る習慣なんてなかった。
一応スカウトに行く前に買おうとはしたが自分のサイズに合うものがなくて、特注することになったし。
34: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/23(月) 00:32:51.98 ID:pe9TyvOpo
「一時的にでもいいからせめてヘアスプレーで黒くしとけ。それだけでだいぶ印象変わるぞ」
「そういうもんか?」
「そーいうもんだ。あと名刺も作っとけよ、仮に話聞いてもらえたとして名刺もない奴の話を誰が信じるよ?」
35: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/23(月) 00:33:30.02 ID:pe9TyvOpo
「ああ、あと言葉遣いだな……喧嘩売ってるわけじゃねーんだから女の子には優しく、な?」
「わかってる」
昼間のアレはさすがにないなと思い返す。
なんか甘い物でも食べて、精神を落ち着かせてから声をかけたほうが良いかもしれない。
36: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/23(月) 00:34:02.38 ID:pe9TyvOpo
「相談に乗ってやってる立場なんだから我慢しろよ。ホレホレ」
「ざけんな、ぶっ殺すぞ!」
「やれるもんならやってみろよ」
37: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/23(月) 00:34:51.56 ID:pe9TyvOpo
「なんだよ清村、また失敗か?」
「うるせーな。そんなに言うんならお前が行けよ」
「そんなんじゃ清村のためにならないだろ?スカウトのひとつも出来ないんじゃこの先やっていけないよ」
38: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/23(月) 00:35:31.37 ID:pe9TyvOpo
「まあまあ、成功したらお祝いにはもやのシュークリーム買ってやるから」
「テメェ……甘い物で釣れば簡単に俺を操縦できると思ってんだろ」
「いらないなら別にいいや。いぬにでもあげるから」
39: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/23(月) 00:36:03.32 ID:pe9TyvOpo
それにしても、こうも失敗続きだとスカウトする意欲も失せてくる。
近くの公園で息抜きしつつ、昼飯のはちみつミルクパンでも食べながら今後のことを考えよう。
ひとまず状況を整理する。
なんの成果もなかった初日と違ってここ数日は多少なりとも話を聞いてもらえるようになってきた。
40: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/23(月) 00:36:30.52 ID:pe9TyvOpo
転がってきたってことは、蹴った奴が居るってことだよな?
しばらく待ってみるが、ボールの持ち主らしき人物は現れない。
こっちから探してやろうかとも思ったが下手に動きまわる方がまずいか。
しかしこうやってボールを持ってると、体が疼いてしょうがない。
41: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/23(月) 00:37:01.04 ID:pe9TyvOpo
「これ、お前のボールか?」
「そうだけど……アンタすげーな!あんなにリフティングが上手い奴、オレ初めて見た!」
「一応小学校からやってたから、それなりにはな」
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