過去ログ - 清村くんと杉小路くんとアイドルと
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333: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/06/01(日) 00:19:56.28 ID:up4q12Iyo
混雑する道路を走り、ようやく会場から戻った俺達は事務所にある談話室へと向かう。
移動中、今回の結果をいち早く知った他のアイドル達がみくに対し慰めの言葉を投げかけてきた。
俺はそれに対し、苛立ちを隠せずにいる。

何故なら、こいつらはみくがLIVEバトルで結果を残せなかったことを内心で喜んでいる。
みくの才能を妬み、あまつさえ潰そうと画策する。俺はそういう卑怯な手を使う奴らが大嫌いだった。
確かな実力を持っていてもそれを発揮できないのは、こういった周囲の環境が原因なのは明らかだ。

とはいえ、俺にできることといえばみくに直接的な危害が及ばないように睨みを利かせ、牽制するくらいだ。
力こそが全てだった不良の世界とは違い、暴力じゃ何も解決できないこの世界で俺ができることなどこの程度でしかない。


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