過去ログ - 清村くんと杉小路くんとアイドルと
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411:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/09/17(水) 14:14:05.12 ID:A1Mzg4x6O
保守してさしあげやがりましょう・・・
けキャキャきゃケきゃキャキャ!
412:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/23(火) 01:03:52.53 ID:LhJETIoRo
もう来ないのかね
413: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:15:02.76 ID:9KnN41Fto
第12話 清村くんとスケッチブック
ある日の夕暮れ時、俺は事務所でひとり虚しく事務作業に追われていた。
スケジュールの管理に今後の活動企画、やらなきゃならないことはたくさんある。
とはいえ、当然俺一人で何もかも出来るわけじゃないから普段は千川達と話し合いながら作業を進めている。
414: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:15:33.99 ID:9KnN41Fto
この無駄に広い事務所にただ一人というのはさすがに違和感を覚えるが、気分的にはそう悪いもんでもない。
自分のペースで仕事ができるし何より杉小路による妨害がない。
気楽にできる分むしろ普段よりも作業が捗っていた。
そして気が付けば書類にも一区切り付いて、もうひと踏ん張りで俺が一人で出来る範囲の作業が終わるというところだ。
415: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:16:01.36 ID:9KnN41Fto
甘いココアでも飲んで癒やされようと休憩室に足を踏み入れると、想定外の先客がそこに居た。
「蘭子……?」
一体いつからここに居たのか、机の上で寝そべっている蘭子の姿が見えた。
熟睡しているのか俺が部屋に入っても起きる気配はない。
416: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:16:37.23 ID:9KnN41Fto
とりあえず寝ている蘭子を起こさないように静かにココアを作り俺も机についた。
やっぱり甘い物が口に入ると気分が良くなる。クソ暑い夏だけにそれが冷たい飲み物となると格別だ。
にしても、本当に気持ちよさそうに眠っているがもしかして疲れてるのか?
だとしたらプロデューサーとしてその辺は気を配ってやらないとな。
417: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:17:10.31 ID:9KnN41Fto
個性派揃いのうちの事務所のアイドルの中でも、蘭子は特に異質な存在だった。
服装もそうだが、初見で蘭子の言動を理解するのはまず不可能だろう。
まあ杉小路みたいな奴も居るが、あいつを例に挙げてもしょうがない。
とにかく、まともに言葉が通じない上にその言葉を素直に受け取ってしまうと、こいつは喧嘩を売っているのか?と思うのも無理ないはずだ。
418: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:17:44.58 ID:9KnN41Fto
蓋を開けてみれば、そんな心配は必要なかった。
神崎蘭子というアイドルを目の当たりにした観客は最初こそ困惑していたものの、
新しいタイプのアイドルということもあり、同時に蘭子の魅力も感じることが出来たのか俺の想定外の人気を博した。
この想定外の結果に対して、俺が蘭子を信じきれていなかったと言われればそれまでだ。
419: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:18:13.88 ID:9KnN41Fto
そんなこんなで、急激に人気を獲得した蘭子に回される仕事は多い。
比較的横並びとはいえ、うちの中では入った時期が遅い方だったのにもかかわらず先にデビューした面々に並び立つほどだ。
ここで一気に追いつかれた奴らはこれを刺激に頑張って欲しいし、蘭子の後に入った奴らはこれを目標にして欲しい。
今の蘭子は、うちの事務所にとってかなり重要なファクターと化していた。
420: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:18:49.99 ID:9KnN41Fto
例えば、このスケッチブックなんかは少し気になっている。
蘭子が何かを描いている場面に出くわすことは少なくないが、実際に絵を見たことは一度もなかった。
元々それ自体に興味があったわけじゃない。
ただ、俺に気が付くとすぐ体で覆い隠すなんて露骨なことをされるとどうしても気になってくるだろ?
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