過去ログ - 清村くんと杉小路くんとアイドルと
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430: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:25:40.49 ID:9KnN41Fto
「まあ僕にできることなら協力するからさ、さっさと仲直りしてきなよ」
「なんか今日のお前、やけに協力的だな」
あまりの薄気味悪さに悪寒を感じる。まさかこいつが人の心配をするとはな。
いや待て騙されるな。俺はさっきこいつにバットで殴られたばかりだぞ!
431: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:26:08.40 ID:9KnN41Fto
「とりあえずサンキュー。蘭子が来たらもう一度話し合ってみるわ」
結局一番相談したくない奴に相談する羽目になっちまったが、結果的には良かったかもな。
さっきより少しは気分が楽になった気がする。
「まあ僕としては清村はどうなってもいいけど、蘭子ちゃんをこのまま放っておくのは可哀想だからね」
432: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:26:49.40 ID:9KnN41Fto
「話がある。後で休憩室まで来てくれ」
あれから蘭子が出勤してきてすぐ、俺は直接声を掛けた。
用事があるから休憩室には誰も近づかないようにとみんなには言い含めてある。
あとは、呼びかけに応じてくれることを祈るだけだ。
433: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:27:25.07 ID:9KnN41Fto
「我を呼び出すとは如何なる事象か(何の用ですか?)」
「ああ。この前の件をもう一度ちゃんと謝りたくてな」
蘭子からは何の反応も返ってこない。
434: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:27:54.91 ID:9KnN41Fto
「……贖罪の日々に終わりを告げるといい(もういいですよ。気持ちはわかりましたから)」
「いいのか?」
「もとより我の逆鱗に触れたわけではない(はい。本当はそこまで怒ってたわけでもないですし)」
435: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:29:17.87 ID:9KnN41Fto
「……恥ずかしかったのもありますけど、怖かったんです」
「怖いって……」
「あんな絵ばっかり描いて、気持ちの悪い子だと思われたんじゃないかって」
436: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:30:41.26 ID:9KnN41Fto
「どっちにしろ、そんなことでお前を嫌ったりはしねーよ」
この程度で好きとか嫌いとか言ってたら杉小路とか安井なんてどうなるんだろうな。
とっくに絶縁しててもおかしくないくらいの仕打ちと出来事が山ほどあったわけだが。
「本当ですか?良かったぁー……」
437: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:31:11.26 ID:9KnN41Fto
「なんですか?」
「最後のページのあれって……」
「あ、ああ!あれも見ちゃってたんですか!うぅ……恥ずかしいなぁ……」
438: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:31:44.93 ID:9KnN41Fto
「あれは私です。……いつか、あの絵に描いたような衣装が着てみたいなって」
「つまり、自分で自分の衣装をデザインしたってわけか」
「あ、別に今の衣装に文句があるわけじゃないですよっ!?ただの妄想みたいなものでっ……」
439: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/09/23(火) 20:33:04.65 ID:9KnN41Fto
「だったら作ってみるか?衣装」
「えっ?」
「衣装のデザインだよ。俺から杉小路に話つけてやろうか?」
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