過去ログ - 清村くんと杉小路くんとアイドルと
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457: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/12/01(月) 22:37:46.76 ID:4pXVXROfo
第13話 清村くんと手料理

午前中の仕事が終わって一段落が付いた。
午後からはまた営業活動やらで外回りになるから、休憩がてら今のうちに昼飯でも食っておくか。

以下略



458: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/12/01(月) 22:38:17.06 ID:4pXVXROfo
「また菓子パンですか?いくら好きだからって栄養偏りますよ」
うるせーな。こちとら別に好きで菓子パンばっかり食ってるわけじゃねーんだよ。
いやまあ好物ではあるがそういう意味じゃない。流石の俺も毎日3食全てこれだとさすがに辛いものがある。
せめてもう少し量があれば多少は気が紛れるんだが……。

以下略



459: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/12/01(月) 22:38:47.48 ID:4pXVXROfo
「食べたそうに見てもあげませんよ」

「いらねーよ」
いくら困難に陥っていても、こいつと杉小路から施しを受けてはいけないと俺の中の危険信号が警報を鳴らしている。
受け取ったら最後、10倍100倍に膨れ上がって返済しなきゃならなくなる未来が簡単に想像できる。
以下略



460: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/12/01(月) 22:39:23.26 ID:4pXVXROfo
「なんだ?助手は腹を空かしているのか」
机に突っ伏しながら腹を鳴らしていると、近くを通りがかった博士が声を掛けてきた。

「まあな……菓子パン1個じゃ気休めにもなんねーよ」

以下略



461: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/12/01(月) 22:39:49.83 ID:4pXVXROfo
「要するに金がなくて食費を削っているわけだな」

「情けない話だが、そういうこった」
こういう不測の事態に備えてせめてもう少し貯金をしておけば良かったと切実に思う。
うかつに高級スイーツ店のハシゴなんてするんじゃなかった。
以下略



462: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/12/01(月) 22:40:47.44 ID:4pXVXROfo
「そんなに腹が減っているのなら、日頃世話になっている助手のために私が作ってやろう」

「え?お前料理なんか出来んの?」
とてもじゃないが料理なんかしそうに見えないし出来そうにも思えない。
と言うより、この事務所で少なからず料理が出来そうなアイドルなんて巴と蘭子くらいしか思いつかん。
以下略



463:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/12/01(月) 22:41:04.45 ID:956e/j4so
おっ


464: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/12/01(月) 22:41:24.48 ID:4pXVXROfo
「まあ、食わせてくれるならなんでもいいや」
多少不味かろうが腹に入れば栄養になるし一緒だろ。
割と本気でそんなことを考えるくらいに、俺の心は限界に近づいているようだった。

「じゃあ3日だけ待ってくれ。3日あれば食べれるように仕上げてみせる」
以下略



465: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/12/01(月) 22:41:50.47 ID:4pXVXROfo
「へへん。それじゃあ楽しみに待っているといい!」
そう言い残して、博士は事務室を去っていった。
どこに行ったのかわからんが、まあ今日は他に予定が入ってるわけでもないし放っておくか。

「へぇ……清村さんもなかなか隅に置けませんね」
以下略



466: ◆6frnuselJis0[saga]
2014/12/01(月) 22:42:18.22 ID:4pXVXROfo
「女の子の手料理を食べられるなんて嬉しいでしょう」

「久しぶりに菓子パン以外の物が食えると思うとな」
結構切実に死活問題と化しているだけにな。

以下略



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