過去ログ - 清村くんと杉小路くんとアイドルと
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503: ◆6frnuselJis0[saga]
2015/03/07(土) 19:55:37.17 ID:yWUqlj1yo
さすがに連絡先くらいは聞いておくべきかと考えながら、俺はレッスン場へと足を運ぶことにした。

「入るぞ」
レッスン場のドアを開けて中に入ると、目的の人物が椅子に座っているのが見えた。
紙を見ながら何か考え事をしているようでまだこっちには気付いていないらしい。
以下略



504: ◆6frnuselJis0[saga]
2015/03/07(土) 19:56:03.54 ID:yWUqlj1yo
「巴のことだよ。特訓がしたいとかなんとか言ってきたんだが、俺に言われても困るんだが」

「ああ、その話ですね……」

「つーか、今でも結構練習してるだろ。追加で特訓なんてやらせて大丈夫なのかよ」
以下略



505: ◆6frnuselJis0[saga]
2015/03/07(土) 19:56:30.29 ID:yWUqlj1yo
「俺は無理させない方がいいと思うけどな。今だって特に何かが悪いってわけじゃないんだし――――――へぶっ!?」

「話は聞かせてもらったよ!」

「す、杉小路さん!?」
以下略



506: ◆6frnuselJis0[saga]
2015/03/07(土) 19:57:01.24 ID:yWUqlj1yo
「あ、ごめんごめん。気付かなかった」

「嘘つけ!お前絶対に中の様子知ってただろ!」
どうやったのかは知らないがさっきまでの会話も聞いてたなら、すぐ外で様子を窺っていたことになる。
変な場所に立ってたのは俺が悪いとはいえ、あんなに勢い良くドアを叩きつけられたら俺を狙ってきたと思っても仕方ない。
以下略



507: ◆6frnuselJis0[saga]
2015/03/07(土) 19:57:35.61 ID:yWUqlj1yo
「は、はい。軽いメニューなら追加しても問題ないかと」

「じゃあいいじゃん。トレーナーが大丈夫だって言ってるんだから大丈夫だって」

「って言われてもな……無理させて後で何かあったら困るんだが」
以下略



508: ◆6frnuselJis0[saga]
2015/03/07(土) 19:58:36.00 ID:yWUqlj1yo
「僕らだって高校時代は無我夢中で部活に励んでただろ?一度目標を持ったら体を動かさなきゃ落ち着かないんだよ」

「へー……まじめだったんですね」

「おい何さらっと嘘ついてんだよ。お前がまじめに部活やってた記憶なんかねーぞ」
以下略



509: ◆6frnuselJis0[saga]
2015/03/07(土) 19:59:28.49 ID:yWUqlj1yo
「私もやらせてあげた方がいいと思います。ちゃんと負担のかかりにくいメニューを考えるので……」

「わかったよ……杉小路のホラ話はともかく、身体を動かさなきゃ落ち着かないって時期は確かに俺もあったしな」
とりあえずやらせてみて無理そうならすぐにやめさせればいいだろう。
これからはより一層、巴の様子に配慮していく必要があるな。
以下略



510: ◆6frnuselJis0[saga]
2015/03/07(土) 20:00:01.27 ID:yWUqlj1yo
「心配しなくても巴ちゃんの特訓の邪魔はしないよ。まったく、僕をなんだと思ってるんだ」
杉小路はそう言いながら、頬を膨らませて抗議してきた。

「そう言われると逆に心配になるっつーの!」
こいつのイタズラや悪意は今までほぼ全て俺に向いてきたが、いつ他に矛先が向くかわからない。
以下略



511: ◆6frnuselJis0[saga]
2015/03/07(土) 20:00:36.09 ID:yWUqlj1yo
「はいこれ、巴ちゃんの練習メニューね」
あれから数日後の夕暮れ時、俺達は近くの運動公園までやってきていた。
今日の基本レッスンはもう終わっていて、これからは追加の特訓メニューだ。

「ずいぶん少ないんじゃな。もっと厳しいメニューも覚悟しとったんじゃが」
以下略



512: ◆6frnuselJis0[saga]
2015/03/07(土) 20:01:13.50 ID:yWUqlj1yo
「何故お前がここに居て、何故俺まで体操着に着替えさせられているのか説明しろ」
巴の付き添いで来ただけのはずなのになんでこんなことになってしまったのか。
高校時代よく来ていた練習着を、今久々に身に付けている。
ふと懐かしい気分になったが、嫌な思い出も数多く蘇ってくるので考えないことにした。

以下略



513: ◆6frnuselJis0[saga]
2015/03/07(土) 20:02:29.51 ID:yWUqlj1yo
「だって清村、最近見てて情けなくなるくらい衰えてるからね」

「まるでヨボヨボの老人みたいに言うんじゃねーよ。俺はまだ20代前半だっつーの」

「でも実際、だいぶ身体が鈍ってるだろ?」
以下略



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