過去ログ - 清村くんと杉小路くんとアイドルと
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62: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/29(日) 21:36:52.13 ID:17qPgUVAo
「なー清村。明日もまたサッカーやろうぜ」
呼び捨てかよ。まあ別に呼び方なんてどうだっていいんだが。

「無理だ。仕事がある」
さすがにこれ以上スカウト業をおろそかにするのはまずい。あんまり長引くと杉小路に何されるかわからん。
以下略



63: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/29(日) 21:37:22.72 ID:17qPgUVAo
「だから今探してるとこなんだよ。昼間に公園に居たのはその息抜きみたいなもんだ」
それからしばらく、俺はここ数日のスカウト業の進歩のなさについて愚痴っていた。
小学生に仕事のことを愚痴るって、傍から見たら相当アレな人間かもしれんが。

「ふーん……大変なんだな……」
以下略



64: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/29(日) 21:37:50.73 ID:17qPgUVAo
「お前、アイドルやってみないか?」

「オレ?やだよ。そもそもアイドルってガラじゃないだろ」
速攻で拒否。わかってはいたけどな。
だけど、俺もただで引き下がるつもりはない。
以下略



65: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/29(日) 21:38:16.93 ID:17qPgUVAo
「そうすりゃ仕事の合間とか、暇な時間に付き合ってやることは出来るぞ」

「う……確かに悪くない話だけど……でもオレがアイドルってやっぱ想像できねーよ」
そりゃそうだろうな。
急にアイドルにならないか、なんて言われて現実味が湧く奴なんか居ないだろう。
以下略



66: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/29(日) 21:38:44.53 ID:17qPgUVAo
「……一応挨拶とかしといた方がいいか」
話しながら歩いていたせいか、小学生が帰るにしては若干遅い時間になってしまっていた。

「あー……いーよ別に。親父は仕事だし、兄貴達も部活の時間だから誰も居ないって」

以下略



67: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/29(日) 21:39:30.21 ID:17qPgUVAo
「なんだこれ?封筒?」

「俺にもわからん。杉小路から頼まれた物だからな」

「ふーん……わかった。渡しとくよ」
以下略



68: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/29(日) 21:40:04.78 ID:17qPgUVAo
「まさかオレがアイドルやることになるなんて……」
後日、結城晴はめでたくうちのプロダクションと契約を結ぶことが決まった。
と言っても完全な本人の意思というわけじゃなく、元々娘をアイドルにしたがっていた親父さんが勝手に応募したらしい。

あの時杉小路から渡された封筒。
以下略



69: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/29(日) 21:40:39.47 ID:17qPgUVAo
「なんにせよ、これでようやく出発点に立ったってところか」
こうやって芸能界に引きずり込んでしまった以上、俺が責任をもって預からなきゃならない。
これから色々やらなきゃならないことがあるが、その前に――――――――

「これからよろしく頼むぜ、結城」
以下略



70: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/29(日) 21:41:07.39 ID:17qPgUVAo
「にしても杉小路……お前も同じことを考えてたとはな」

「ん?なんのこと?」

「あの封筒のことだよ。お前はあの時点で晴をスカウトしたいって思ってたんだろ?」
以下略



71: ◆Cl5eTqy0tg[saga]
2013/12/29(日) 21:41:35.64 ID:17qPgUVAo
「いやー、なんか清村に似た感じの子だったからさ」

「似た感じだぁ?」

「弄りがいがあって面白そうだよね……ああ、コレカラガタノシミダナァ……」
以下略



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