過去ログ - とある少女の聖誕捧呈 (クリスマス・プレゼント)
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[sage]
2013/12/22(日) 19:45:07.95 ID:HqZl913Bo
二人とも分かってはいるのだ
流石に手を繋いだまま店内に入るわけにはいかないと、ここで手を離さなくてはいけないと
二人とも、動かず、無言で重なり合った手を見詰める
自らの手で魔法を解く、そんな事は誰だって嫌だろうから
数瞬の後、結局、先に動いたのは
「エスコート役、ご苦労様ですの。意外と、様になっておりましたわ」
少女だった
そして手を離したのも、また
離れ行く手に、少年は思わず目を向けてしまう
だが、次の瞬間
「ですが! まだまだダメダメですの!」
と、いつもの高飛車で尊大で、なのに何処か嬉しそうな、そんな声が飛んで来た
「で、ですから、殿方が更なる向上を望むのであれば、ま、また、おお、お相手して差し上げますの!」
恥ずかしさの余り、途中言葉をつっかえて、最後には逆ギレ気味にでは在るが
それでも、それは少女にとって、精一杯の素直な気持ち
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