11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/22(日) 22:18:15.69 ID:QCk4Nap1o
シナノに家の場所を訊くと、ぼくが元来た住宅地の辺りにあるらしかった。
「え?」
ぼくは怪訝に思ってもう一つ訊ねた。
「家に帰るところじゃないの?」
「帰るよ」
シナノは身体を大きく左右に揺らして歩きながら言った。
「満足したら帰る」
「満足?」
シナノは頷いて、それきり歩くことに専念したようだった。
ぼくはなんとなく話しかけるのに躊躇して何も言えなかった。
大通りに出るまで沈黙が続いた。
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