27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/25(水) 19:19:06.64 ID:g5QUex70o
「じゃあなんで歩いてるのさ。こんな夜に」
「寒いのにね」
「おまけに暗い」
「だからじゃない?」
「は?」
眉を寄せて聞き返すと彼女は前を向いたまま小さく口を動かした。
「なんとなくそんな気分の時もあるじゃん」
ぼくはシナノの足を見下ろした。
左足を引きずって、見るからにつらそうな歩き方だ。
「……きついから歩くの?」
「多分ね」
彼女はさらりとそれだけ言った。
ぼくは少しだけ考えた。
考えて、彼女のことがちょっぴり好きになった。
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