過去ログ - 貴音「天使の罪咎は」 -SS速報VIP

過去ログ - 貴音「天使の罪咎は」

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158: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/12/23(月) 02:33:46.48 ID:5UOyRajRo
喜鶴「おっと、そうだそうだ。Pさん、私からもこれを」

喜鶴さんがバッグの中から一枚のチラシを取り出し、こちらに差し出す。

喜鶴「宣伝用にこうやって持ち歩いてるんですよ。今度やる大桶先生のコンサートのチラシです。ご都合が合えばぜひ！」

以下略

159: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/12/23(月) 02:34:13.82 ID:5UOyRajRo
貴音「……新作、というのはつまり新曲のことですね？」

喜鶴「ええ、今回の目玉でもあるんですよ！　先生が作曲に丸二年を費やした大作です！　題は『虚無の従者』。どうです？　こう、ミステリアスで惹かれませんか？」

P「は、はぁ」

以下略

160: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/12/23(月) 02:34:41.14 ID:5UOyRajRo
P「そうなんですか……いや、でも、悪いですよやっぱり」

保佐「ふふ、遠慮しないでください。私の知り合いにもこういうコンサートに興味ある人ってなかなかいなくて困ってたんです」

P「そういうことなら……」

以下略

161: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/12/23(月) 02:35:07.17 ID:5UOyRajRo
保佐「――はい、どうぞ。ペアチケットですからお相手は自分で見つけてくださいね？」

保佐さんからチケットを受け取る。

P「はぁ、ペアですか。参ったな……」

以下略

162: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/12/23(月) 02:35:35.57 ID:5UOyRajRo
ラウンジ内で携帯電話の振動音が響く。その持ち主は着信相手を確認するとすぐに部屋の隅に移動する。

藤原「ああ、私だ。――それで？　なに？　じゃあ――」

途切れ途切れにしか聞こえないが、藤原刑事は何かの報告を受けているようだ。しかもその内容は、少なからず彼に驚きを与えたようだ。

以下略

163: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/12/23(月) 02:36:04.09 ID:5UOyRajRo
～大桶レコーディングスタジオ５階　第二スタジオ　準備室～

藤原「――さて、萩原雪歩さん。今から質問を行いますが、正直に答えてください？」

雪歩「は、はい……」

以下略

164: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/12/23(月) 02:36:31.49 ID:5UOyRajRo
P「あの……これは一体なんの確認なんです？」

藤原「その写真のナイフをお見せした時のこと、憶えていらっしゃいますか。ナイフと、もう一つ、『柄のみ』のものがあったでしょう？」

P「ええ、憶えています」

以下略

165: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/12/23(月) 02:36:59.58 ID:5UOyRajRo
P「でもおかしいな。雪歩が触った時には当然刃が付いていたわけだろう？」

雪歩「はい。じゃないとスイカ切れないですし……」

そりゃそうだ。

以下略

166: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/12/23(月) 02:37:25.70 ID:5UOyRajRo
貴音「雪歩。私からも質問をよろしいですか？」

雪歩「あ、はい。なんですか、四条さん？」

貴音「昨日の打ち合わせの休憩中に西瓜を切ったとのことでしたね。そのないふは、元々第一すたじおの準備室にあったものですか？」

以下略

167: ◆u7jijUkfI.[saga]
2013/12/23(月) 02:37:51.58 ID:5UOyRajRo
貴音「手袋を持っていないのに、柄に指紋がない……」

P「……貴音？」

貴音「……はい？　何か？」

以下略

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