過去ログ - 垣根「はぁ、っはぁ…」一方「もォ、やめ…」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2013/12/23(月) 01:17:44.42 ID:UQweWCd20
その日は、よく晴れた日だった。
本当に、太陽の照りつける暑い日だった。
その頃には、既に暑さという感覚を忘れていたけれど。
研究所から久しく解放されたその日は、休日だった。
公園で遊ぶ子供達を眺めていると、ボールが転がってきた。
白黒のそれは、サッカーボールと呼ばれるものだった。
『……ン』
拾い上げる。
視線を向けた先、三人の内一人、少年がやって来た。
自分と同じ位の年頃の少年だった。
『かえせよ!』
ひったくられた。
その上に、突き飛ばされた。
正確には。
突き飛ばそうとした少年の腕が、そっくりそのまま、威力を返されて。
あまりにも無様で奇妙な形に、ひしゃげた。
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