過去ログ - ふと思いついた小ネタ（スレタイ含む）を書くスレ30
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807:以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします[sage]
2014/01/30(木) 17:25:14.17 ID:75Mmy5In0
西住マホは、今呆然としていた。彼女が呆然とすることはまずないといっていい、彼女は女だてらに軍人でありしかも士官だ。

作戦指揮を行うものとして常々戦場では油断するなと部下に言い聞かせ、それを自分が実行してきた。例え民間人を殺さざるを得ない状況に陸戦の最強兵器たる戦車をもってしても、小回りがきかないために不利である市街地戦で陥ったとしても民間人を[ﾋﾟｰｰｰ]という行為に悲しみを心の奥底で隠しながら冷徹に戦闘続行を命じ、民間人がいることに構わず容赦なく戦車砲を発砲したことだってある。

それが職業軍人の家系に生まれた故のつとめだからだ。フロスト共和国は、民主主義国家であり男女平等を謳っている。
男女平等を謳っているといっても実質自分達の優位性アピ−ルのための政治的な目的が絡んでいるのだろう。

それでもその都合上安全な後方職ではなく前線の過酷な状況に身を置く女性兵士も多い。それら女性兵士は実力が男性兵士に劣るものでは決してない。

軍隊の言語に絶する鬼のしごきや不自由を強いられる生活に適応できないのにも関わらず入隊しようとするばかな女性は、陸軍に入った基礎訓練過程でふるい落とされる。まかり間違って軍人不適格な女性は、このふるいから逃れられることはない。

さっさと軍からしっぽを巻いて自主的な除隊や強制的な不名誉除隊で逃げ帰るか、逃げかえさせられてしまうのだ。それを生き残ってもいざ任務開始となれば、男性兵士からバカにされてしまうことも多々あるのだ。男からすれば、自分達が過酷な訓練を積んでやっている厳しい仕事に身体面で劣る女がつくことに我慢ならないのだろう。

場合によっては嫌がらせを行う男性兵士もいるのだから、それらを納得させるには実力の高さを見せつけてやれなければ意味はないし、それにこの世には男と女でしかやれない天国のような運動もあるのだ。

女性兵士としては不届きな乱暴狼藉を働こうとする男性兵士から自ら身を守もらざるを得ない。だから軍隊にいる女は決しておしとやかでと臆病者はない。

戦時条約を履行せずに性的暴行を行おうとした帝国軍兵士から己の貞操を守るために敵を巻き込む自爆した女兵士だって戦争が始まってからいるのだ。

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