過去ログ - 両儀 式「私より強いやつに会いに行く」
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/24(火) 14:51:13.11 ID:JBCKxo5Y0

式が次に跳んだ先にあるのは、祭壇だ。

その祭壇に足をつけ、また跳ぶ。今までよりも勢いをつけ、全力で。

式「――んっ!」

言峰へと、その体を跳ばす。

言峰「それなら防げまいと?」

式の突撃を防ぐため言峰は黒鍵を構える。式の飛翔も中々の速度だが、言峰には遅い。聖堂教会の代行者相手には無謀な特攻だ。簡単に防がれてしまう。

だが、式は

式「それでいい」

そういいながら口元を歪めた。

交差は一瞬。言峰に合ったものも、式に合ったものも同じ確信だが、その一方の確信は脆く、崩れ去った。

式「…もう、見えた」

言峰「これは…!?」

言峰の手に合った黒鍵の刃が消える。まるで霧のように霧散する。

言峰「何をした。魔翌力の断絶か?」

式「いや、ただ単に、私は見ただけだ」

言峰「見た…?」

式が立ち上がり、言峰に振り向く。その目に言峰は初めて気がついた。目の前の少女の発していた禍々しい殺気ばかりに気を取られ見落としていた。その目が、魔眼と呼んでいいほどの魔翌力を帯びていることに。

言峰「ふふ……ふはは…フハハハハハ!そうか、ただ者ではない気はしたがそこまでとはな。面白いぞ。面白いではないか少女よ」

式「……」

言峰「どういったものかはわからぬが、興味深い。君がどんな経緯でそれを手にしたか気になるところではあるが。これでは私の不利のようだな」

言峰は察した。あの目がどういうものであれ、断つことに向いた目であると。それならば自分が主に行う肉弾戦では分が悪い。魔翌力のみを断つならまだしも、物体すら切り裂けると言うのであればそれは危険すぎる。鍛えた体も、魔翌力で強度を増している聖衣も無力になる可能性もある。

未だ成すべきことを成していない言峰にとって、この少女は驚異だ。ひとつ間違えば死に繋がる。

式「ああ――――もう、いいや」

言峰の脳内に言葉が駆ける最中、式はそう呟いた。

言峰「なんだと?」

式「だからもういいよ。あんたからの殺意が全然感じ取れない。こんなやつ、何回殺しても気分が晴れない。意味がない」

言峰「……誰かに依頼されていたのではないのか?」

式「どうでもいいね。きっちり殺し合いができなくちゃ、それは徒労だよ」

言峰には、式の言葉は何一つ、理解することはできなかった。


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