過去ログ - ペリーヌ「Dazzling Dawn」
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もーん
◆/Pbzx9FKd2
[saga]
2013/12/24(火) 18:47:33.19 ID:luaxMJHq0
年末の予定について考えながら舗装されたアスファルトを、人の波を避けながら往く。
宿題に予習、ミュージカルにも連れて行って欲しい、あぁどこかに旅行に行くと言っていたかしら。
なんて考えながら歩いていると、映画館が視界に入ってきた。
あぁ、エイラさんはここのコトを言っていたのか。
この場所で上映される映画はどれも芸術的で素晴らしいと聞く。
そんなところでクリスマスに二人で映画。
なんて、羨ましいのかしら。
大理石の壁にかかるポスターはどれも魅力的で、引き込まれる何かがあった。
アクション、ラブロマンス、きっとヒューマンドラマ。
ポップコーンを座席の真ん中に置き、互いに手を重ね、鑑賞している二人は……悲しいけれど容易に想像が出来る。
結局、そこから離れることも出来ず、映画館の看板を眺めていた。
その間あまりにも寒くてピンクの手袋を着けた。
帰ればいいのに、なんて思考は何度も浮かび、その都度悲しみの海に沈んでいった。
こうして何かを待っていても、誰が来るワケではないのに。
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