2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/12/24(火) 22:52:08.92 ID:HrGxzjlu0
12月23日、雪のふる日。
雪歩「……き、今日は来てくださって、ありがとうございました」
ある都市外れの山奥の山地。埋まらない客席。
アイドル活動を始めて一ヶ月経った頃、私は初ライブを終えていました。
雪歩「萩原雪歩16歳です。765プロ所属です」
手ごたえのほうはというと、正直芳しいものではありませんでした。
練習の甲斐あってか失敗そのものは特になかったんですけど、
客席のほうは明らかに白けていて、結果としては失敗だったのかもしれません。
まだまだ無名の765プロと私でしたから、それは当然だったのでしょう。
でも私は、短い期間でしたが、ライブまでの間それなりに頑張ったつもりでした。
それだけに目の前の現実に不満……というより、やるせなさを感じていました。
雪歩(やっぱり、私なんか……)
用意していた自己紹介文を暗唱しながら思考が悪いほうに流れていると、
雪歩「……華もなくてちんちくりんだし、穴を掘って埋まっていますぅー!!」
まるで何かが乗り移ったかのように勝手に出た叫びと静まる会場。
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