3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/12/24(火) 22:53:02.89 ID:HrGxzjlu0
雪歩「えっ……あ……」
さっきまでばらばらだった客席の視線が、驚きを込めて私のところに集中したとき、
私はその叫びを自分が言ったのだと気付きました。
雪歩「あの……その」
ライブよりはるかに熱くなるの顔。
本当ならすぐにでもステージ袖に逃げ出したいのですが、パニックになった体はまったく動こうとしません。
雪歩(落ち着かなきゃ。落ち着かなきゃ。落ち着かなきゃ。
こ、こんなときこそ真ちゃんに教わったあれを……『真』って字を掌に三回書いて飲むんだっけ?)
ステージ上にいることも忘れて、私はマイクを持っていた右手の人差し指を伸ばし、
左手の掌に持って行こうとしたところで、
「ワン!」
客席から私が苦手なあの動物の声が聞こえました。
「ワンワン!」
聞き間違えなんかじゃありません。
熱くなった顔から一気に血の気が引いていくのを感じ、
雪歩「い、い……犬ぅぅぅぅーーーーー!!」
そのあまりの恐怖にただでさえあっぷあっぷだった私の意識は一瞬でなくなり、
次に気が付いたときにはライブが終わっていました。
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