過去ログ - 雪歩「ラヴェルのボレロと缶コーヒー」
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11: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/12/25(水) 00:16:13.84 ID:R+XlQCg50

 日付が変わる20分前。まだボレロは流れていて、その単調なリズムが一層と私の不安をかきたてていきました。

「……大丈夫、かな」

以下略



12: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/12/25(水) 00:22:09.72 ID:R+XlQCg50

 ポケットから缶コーヒーを取り出すと、さっきよりもずっとぬるくなっていました。
 そろそろ飲んじゃおうかな。

 ……真ちゃんも、まだ来てくれない。
以下略



13: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/12/25(水) 00:26:47.38 ID:R+XlQCg50

 ホワイトクリスマスだね。
 この間収録が終わった単発ドラマで、私の演じるヒロインが何度も言っていた台詞です。

 実際に雪が降れば、素敵なクリスマスになるんだけどなぁ。
以下略



14: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/12/25(水) 00:31:31.91 ID:R+XlQCg50

 千早ちゃんに、ボレロのストーリーを聞いたことがあります。
 酒場の舞台で足慣らしをしていた踊り子が、だんだん振りを大きくすると、
 無関心だった周りのお客さんが興味を持ちだして、みんなで一緒に踊る。

以下略



15: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/12/25(水) 00:34:00.99 ID:R+XlQCg50

 プロデューサーがいたから、アイドルの仲間がいたから。
 たくさんのファンの期待に応えようとお仕事が出来る。

 それってとっても、幸せなことなんだな……って、思うんです。
以下略



16: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/12/25(水) 00:37:56.67 ID:R+XlQCg50

 2時間以上延々と流れていたのに、どうして急に止まっちゃったんだろう?
 そう思って、真後ろの街頭ビジョンの方向を向いた瞬間、でした。

「……あ」
以下略



17: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/12/25(水) 00:39:46.55 ID:R+XlQCg50

「真ちゃん!」

「雪歩……ごめん! こんなに遅れちゃって」

以下略



18: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/12/25(水) 00:41:06.25 ID:R+XlQCg50

「でも……間に合って、良かった」

「え?」

以下略



19: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/12/25(水) 00:43:00.96 ID:R+XlQCg50

「わわっ、日付が変わっちゃう」

 真ちゃんは黒いデジタルの腕時計を見て、慌てて鞄から赤い包装紙で包まれた箱を取り出してきました。

以下略



20: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/12/25(水) 00:45:07.94 ID:R+XlQCg50

 ガラスの中には、かわいいサンタクロースとトナカイさんがいました。
 楽しく踊っているのかな。ボレロの踊り子みたいに。

「……スノードーム?」
以下略



21: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/12/25(水) 00:48:09.94 ID:R+XlQCg50

 そう言えば秋ぐらいに、おそろいのアクセサリーが欲しいねって言ったなぁ。
 覚えててくれたんだ、真ちゃん。

「……ありがとう、ありがとう。真ちゃん」
以下略



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