5: ◆mfj2eJ7y7c[saga]
2013/12/25(水) 00:18:21.20 ID:9UmUzo2DO
友人の頼みをどうしたものか、俺は思案しながら帰宅の途についた。
「ただいまー」
自宅の玄関ドアを開けると、スリッパの音を響かせて少女が現れた。
「おかえりお兄ちゃん! お疲れさまでした!」
端正な顔に満面の笑みをたたえた、ライトブラウンの髪の少女が出迎えてくれた。これが友人の言う俺の"妹"だ。
「ご飯もうすぐできるよ。今日は麻婆豆腐。お風呂沸いてるから先入る?」
両親が海外へ行ってしまったので今はこいつと二人暮らしをしている。家事万能で申し分の無いやつだ。
「お兄ちゃん……背中、流してあげよっか!?」
「せんでいい!」
「えへへ、遠慮しなくていいのに」
遠慮なく軽口も叩ける。一緒に暮らしていて退屈しない。
ただし、特徴が一つあった。
「じゃあぼくはご飯仕上げちゃうから、お兄ちゃんはもうちょっとお待ちくださいっ」
こいつは"妹"ではなく──弟なのだ。
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