過去ログ - シャルラッハロート「・・・お兄ちゃん?」
1- 20
173: ◆1aLDLrIdDo
2014/01/13(月) 11:40:54.17 ID:TU2tdb/50



―――ツェップ科学研究所。


―――ふう。

口から吐き出された紫煙が、揺らめいては霧散して行く。
そんな事を幾度も繰り返しながら、部屋の主であるソル・バットガイは次々と送られてくるデータに目を通し続ける。
姿こそ何時もの賞金稼ぎのソレであったが、資料を速読しつつ重要な部分だけを算出して行くその様は正しく科学者然としていた。

・・・普段を知る者には絶対に見せられないとして、部屋自体は入室禁止にしてはいるが。


ソル「・・・・・・」


やがて、"ある資料"を手に取ったソルの動きが止まった。


ソル「(・・・矢張り、あの娘・・・)」


胸中で呟くと、煙草が切れかけている事に気づき、新しい1本を取り出して火をつけた。
精密機械を取り扱う部屋で紫煙を出すとは、と良識のある者は怒りだすかもしれないが、彼はそんなもの知った事かとばかりに豪快に口中のそれを吐き出す。


ソル「・・・・・・」


そして、無言。
その瞳は何事かを思案しているようで、この様も彼にしては珍しい事であった。






<<前のレス[*]次のレス[#]>>
195Res/154.12 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice