過去ログ - シャルラッハロート「・・・お兄ちゃん?」
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23: ◆1aLDLrIdDo
2013/12/26(木) 01:24:31.26 ID:u6Liznee0


シャル「消えろ消えろ消えろ―――壊れろ死んじまえええええええっ!!」


彼女の雄叫びに呼応するかのように、巨獣はその鎖を、腕を振るい、逃げ回るアクセルを仕留めにかかる。
彼の代わりに攻撃を受けた工場の資材が、腐りかけた鉄柱が、その度にひしゃげ、粉砕され、周囲に爆音を轟かせる。

その渦の中心に居るアクセルは。


アクセル「(―――馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿、馬鹿野郎!!)」


心中で毒を吐きつつも、両手の鎖鎌を巧みに操り攻撃を回避していた。

耳を劈く轟音や、頭部を撫ぜる嫌な風が、彼の余裕をミリ単位で切り刻んで行く。
しかしそんな最中にありながら尚、巨獣の攻撃は彼に致命を与える事適わなかった。

理由の一つ目はその速度。
確かにその豪腕から繰り出される爪撃と鉄鎖は凶悪だが、先に戦った彼女のそれと比べて速さに明らかに差があった。

理由の二つ目は彼自身の経験則。
彼はかつて、目の前の巨獣と似たような性質の敵と幾度と無く撃を交えていた事があった。


アクセル「(嘗めんなぁ!こちとら火ぃ吹く亀やら雪男を操縦する犬やらなあ!この手の敵とは戦い慣れてんだよ!!)」

バルドゥール「グウオオオオオオオオン!!」ブォン!!

アクセル「―――うおっ!と、とはいえ・・・このままじゃちょっときちいか?」


確かに速度は鎖女の比では無いながらも、攻撃翌力だけなら狼の方が圧倒的に上だった。
今は未だ攻撃をいなす事が出来てはいるが、いずれジリ貧になる事は明白。

ならばいっそ、ここは一つ賭けとなるが攻撃に転じてみるか。
そんな事を考えた矢先だった。




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