過去ログ - シャルラッハロート「・・・お兄ちゃん?」
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31: ◆1aLDLrIdDo
2013/12/26(木) 11:47:10.24 ID:u6Liznee0



アクセル「取り合えず、今現在の場所を確認しねぇとな・・・」


底抜けの楽天家である彼は、早々に今までの出来事を"ま、いっか"と納得付け、思考を切り替える。
せめて今自分が居る時代だけでも判別出来ればと、残骸の山に手の伸ばしかけた―――その時。


アクセル「・・・うげっ!」


残骸の山が、ぐにゃりと歪んだ。
それだけではない。
周辺の景色もまた解けた蝋細工のように歪み、変形し、アクセルを取り囲むように渦を巻いた。


アクセル「あ〜あ〜・・・またかよ・・・」


彼自身何度目の経験となるか解らない、タイプスリップの前兆であった。
今まで彼がこの現象に遭遇した時の原因として、主に二つの要因が挙げられる。

1、不意に起こった突然の発動。
2、戦闘などによって、強大なエネルギーがぶつかり合った結果発動。

この場合の原因としては・・・


アクセル「もしかしなくても、"2"だよなあ、やっぱし・・・」


シャルラッハロートの戦闘に次いでバルドゥールとの連戦。
彼の体質的に、それで発動しない方がおかしかった。

徐々に浮いていく自身の身体はいずれ渦の中心に投げ込まれるであろう事を良く解っており、その時をゆっくりと待つ。
この時代の事、あの少女の事に関して若干の後悔が残るが、致し方の無い事だ。


アクセル「アバヨ、お壌ちゃん・・・せめてお兄さん、名前の一つくらい聞いておきたかったぜ・・・」


と、女好きとして皮肉の一つも残しておこうかと考えた。

どうせ、次この娘が目覚めた時は自分は居ない存在となっているのだから・・・。

―――が、今回は少しばかり様相が違っていた。


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