過去ログ - シャルラッハロート「・・・お兄ちゃん?」
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57: ◆1aLDLrIdDo
2013/12/28(土) 01:40:51.95 ID:szTaSTXa0



アクセル「―――んがんがんがんが!―――がふっげふっ・・・!!ガツガツガツガツ!!」


一心不乱に、目の前に用意された熱々のご飯を掻き込む。

つるりとした喉越しの麺を啜り、ふかふかの中華まんを頬張り、カラリと揚げたての春巻きに齧り付く。
どれもこれも非常に旨く、空腹である事を差し引いても極上だった。


「・・・おうおう、飢えてるネー。そんなにがっつかんでもまだまだ量はあるから安心するヨロシ」


その皿をも平らげんとする勢いにやや引き気味ながらも、自分の店が儲かるという事でもあり、次々と料理を作り出す店主。

彼女の名は―――蔵土縁紗夢(くらどべり じゃむ)。

ついこの間までソルと同じ流浪の賞金稼ぎであった彼女は"さる事件"の結果、莫大な懸賞金を得て長年の夢だった自分の料理店を持つに至る。
アクセルとは丁度その時に知り合う事となったのだが・・・余り良い出会いであったとはとても言えない。
尤も、アクセルも紗夢もその時の事は既に忘却の彼方であるが。


アクセル「―――んっ、そう言えばおたく、王都の店はどうしたん?・・・まさか"また"潰しちゃったとか?―――痛っ!!?」


不用意な一言を放った瞬間、厨房から飛んできた菜箸がアクセルの眉間にクリーンヒットした。


紗夢「"また"とか言うなアル!ちゃんとお店は繁盛しとるヨ!・・・ただ、近頃王都も何やら物騒になってきたらしくて、最近は夜中までお店を開くのを禁じているネ・・・全く、迷惑な話ヨ!」

紗夢「だから時々こうしてお手製の屋台で周辺の村や町を回ってるネ。今日は偶然ここに来る日だたカラ、お前非常に運良いヨ」


聞く事によると、王都周辺に騎士団の征服を着込んだ変質者が闊歩しているのだそうで。
目撃者が言うには、変質者は緑の肌で不気味が眼光をしており、「ピガガー、ピガガー」等、意味不明な言葉を発するとか。


アクセル「(ん〜・・・どっかで聞いた事あるような、見た事あるような・・・)」




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