過去ログ - シャルラッハロート「・・・お兄ちゃん?」
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9: ◆1aLDLrIdDo
2013/12/25(水) 04:18:58.60 ID:kVEVAXak0


しかしながら、彼はほぼ完璧に自身の視界外から襲い掛かってくる鉄鎖を弾き、叩き、跳ね飛ばし。
鎖の間に自身のそれを引っ掛け、力任せに引っ張りあげる。

―――ガリギリ!ガキリリリリ・・・!!

両者の鉄鎖は複雑に絡み合い、鈍い金属音を夕闇の工場内に響き渡せらせた。

シャル「ぐっ―――!」

アクセル「(ま、マジかよこいつ・・・!!)」

体勢を崩して束縛する筈が、思い切り力を込めてもビクともしないばかりか、徐々に押され始めている事実にアクセルは焦心する。
少女の外見でこれ程の膂力とは、まるで錨を軽々持ち上げるあの娘を彷彿とさせるな、等とアクセルが考え始めた。

その時だった。

シャル「―――ニヤッ!」

アクセル「(―――!やべっ・・・!!)」

その油断をシャルラッハロートは見逃さなかった。
次の瞬間、彼女の方の鎖が煙の様に掻き消えた。
加わっていた力が無くなり、アクセルはそのまま仰け反る様な姿勢で吹っ飛んだ。

シャル「バ〜〜〜〜カ♪」

明らかな隙に、喜色を浮かべた彼女は、今度こそとばかりに鉄鎖を繰り出す。

目標はアクセルの頭部、食らえば粉砕は必死のこの状況下で、彼は絶望の表情を。


アクセル「―――そいつは、どっちのコトかなっ♪」

シャル「―――!?」




浮かべて居なかった。


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