過去ログ - 【咲安価】莉子「私と十五の『勝負』」【ほのぼのスレ】
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112: ◆tetWnihkA6[saga]
2013/12/28(土) 21:00:19.08 ID:E1ffFFOo0


きゃっきゃ、きゃっきゃと喜び合う穏乃と憧――テストの採点と返却を行ったのは彼女である――を敗北した少女はじっと見ていた。

そして思った。


?「(……私は、勘違いしていたんだな……勉強なら、あの娘に勝てると……)」


最初『勝負』を挑んだとき、少女と穏乃と学力の開きは圧倒的であると思われていた。少女も、そう思っていた。

しかし結果はどうだろうか。準備期間としてわずか数日を置いただけで、穏乃は――憧の力添えもあるが――少女に勝利するほどの学力を有してきていたのだ。


?「(……ここまで来ると、もうこう考えるしかない……才能とか能力以前に、『私は高鴨 穏乃に勝てない』と……)」ギリッ


悔しかった。

数日前突然現れた神に渡された、能力を簡単に向上できる一種のドーピング。

自分よりも麻雀の出来る人間と何人も『勝負』し能力を上げ、そして――今敗北している。

何故?


?「(この娘が才能の塊だから? ……いや、違う。ただの私の能力不足だ。得意分野なら勝てる、と驕っていた私の……次は、次はもっと強くなって……)」


なって?

なって、また穏乃に勝負を挑んで――それでまた負けたらどうするのか。


憧「……でも、ちょっと意外だったな。まさか――が、こんな風に『勝負』みたいなことしてくるなんて」

?「……そう? ごめん、変なこと言っちゃって……」





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