過去ログ - 【咲安価】莉子「私と十五の『勝負』」【ほのぼのスレ】
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41: ◆tetWnihkA6[saga]
2013/12/26(木) 19:09:37.40 ID:1U7hIaka0


―放課後―


やたらチクチクチクチクやった……その次の日。

今日も平日なので、相変わらず莉子は学校である。


莉子「(結局あの後同じ部の人に腕相撲とかジャンケンとかで勝負を挑んだけど、あの声的なのは何もなかった……やっぱり一応私の方が強い扱いなんだ……困ったな……)」

莉子「…………」

莉子「(いや、ちょっと嬉しいかな……)」フフフ


ふふふと喜んだのも束の間、しかし一日も無駄にしてはならないこの時期に相手がいないのはある意味ピンチでもあった。

友香にもう一度『勝負』を挑んだりしたのだが、どうやら同じ相手に二回『勝負』を挑んでも何も変わらないらしく、一日に二度も変な要求をされた友香におもいっきり不思議そうな顔をされてしまった。


莉子「(そもそも麻雀大会が近いから練習を……いやでも私の麻雀の実力15ぐらいなんだっけ、じゃあいいや……いや良くないでしょ、私強い扱いなんだから……)」

莉子「(学校の期末テストもあるし……でも赤点とかにはならないと思うんだよね。かといって遊んでていい訳でもないし……)」

莉子「……」ボーッ

莉子「…………」ボーーッ

莉子「んあー……」ボーーーッ

友香「どうしたのでー?」

莉子「!!!」ビクッ


考えが纏まらず完全に気が緩んだところを友香に見られてしまって、莉子は思わず痙攣を起こした。


友香「んふふふ、莉子ちゃんの気が緩んだ顔もゲットでー!」ニヤニヤ

莉子「も、もー!! ホラ、そんなのどうでもいいから部活行こ!」カァァァッ

友香「はいはい」ニコニコ


思わず先輩の口癖を使いながら、莉子は勢いよく席から立った。

そうして未だニヤニヤ笑っている友香と共に部室に向かいながら、莉子も思わずつられて微笑を浮かべてしまうのであった。

……その笑みが、数分後には掻き消えるものとも知らずに。





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