過去ログ - 【咲安価】莉子「私と十五の『勝負』」【ほのぼのスレ】
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47: ◆tetWnihkA6[saga]
2013/12/26(木) 19:38:24.73 ID:1U7hIaka0


勢いよく話しかけたものの、莉子は途中でどう憧に伝えたいいかを迷っていた。

昨日は友香が普通にいい娘だったから会話が成り立ったものの、今日はそうはいかない。直接面識のない相手にこの風変わりな要求を何と言っていいものか――。


友香「……実は莉子ちゃんは最近、人に色んなことで『勝負』を挑むのが趣味になってるみたいなんでー」

憧「色んなこと?」

友香「えーと、縫い物とか腕相撲とか数学の小テストとか50m走とかパンクラチオンとかで」

憧「へぇー。都会の流行ってやつ?」

莉子「い、いえ……その……実に個人的なもので……」カァァァ


友香に声に出されて昨日の自分の奇行を読みあげられ、なんか恥ずかしくなって死にたくなった莉子をよそに憧は興味深々であった。

彼女は見た目こそナウでヤングな女子高生だったが、中身はあの吉野の大自然で転がりまわり穏乃と共にわいわいやりあう、そんなアクティブな少女であったのだ。


憧「なんかそれ聞くと、小学校の頃思い出しちゃうなぁ。箱にこう色々命令が書かれた紙を入れてさ、皆で引くの。で引いた命令を絶対実行しないといけないー、みたいなやつ」

友香「それって絶対無理なやつばっかり入ってるやつでー!」アハハハ

莉子「(私の今の行動は小学生レベルだったのか……)」ズーン


相変わらず落ち込んだり盛り上がったりが激しい莉子だったが、しかしテンションが下がったからと言って『勝負』をしない訳にもいかなかった。何せもう言ってしまったのである。





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