過去ログ - 【咲安価】莉子「私と十五の『勝負』」【ほのぼのスレ】
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5: ◆tetWnihkA6[saga]
2013/12/25(水) 20:33:03.69 ID:voZd6k3o0


突然現れた神様が突然自分の存在を全否定しだして、莉子は再び呆気に取られた。

莉子はしかし、今度はすぐに正気を取り戻して言う。


莉子「な、何もないっていうのはないんじゃないですか? まだ隠された力とか、眠っている能力とかが……」

神「いや、私もそう思って探したが全然ない。ゼロだった。君の隠れた才能が発揮される機会は、もう一生訪れない」

莉子「……本当に?」

神「神に誓って本当だ……勿論、これから君が何らかの趣味に精を出せばその趣味はそこそこ上達するだろう……しかしそれはあくまでも『そこそこ』であって、いわばその業界にいる宮永 照のような存在には一生なれない」

莉子「そ、そんなぁ……」

神「ちなみに、君が今書いているポエムの腕も現役麻雀プロの瑞原はやりの方が数十倍上手い。私は神だったが読んでてちょっとウルっとなった。内容がちょっとババア臭かったけど。なんかバブル期を思い出すんだよな、あの文体」

莉子「うっ……」ジワッ


伝えられた事実に莉子は書き途中のポエムもおかまいなしに机の上に倒れ付し、そして思った。

――このポエムの続きは『でも、きっといつか何か見つかると思って頑張ろう☆ミ』みたいな内容にしようと思ってたのに……でも、神様も酷いや。そんなことを言うためにわざわざここに来るなんて……。


神「……勿論、こんなことを言うためにわざわざ来たのではないぞ。安福 莉子よ」

莉子「……どういう、意味ですか?」グスッ

神「私としては、あそこまで可哀想な6400放銃にあった人間を救いたい訳だ。私神だが凄い麻雀好きだしね。天国のベネディクト16世とかと凄い強いんだけど、知ってた?」

莉子「い、いえ……で、でもそれならあの時勝たしてくれればよかったじゃないですか! 神様なんだからそのぐらいできるでしょう!?」

神「いやお前、別にやってもいいけどよかったの? こんなこと言うのも何だけど、お前正直麻雀の才能もあんまり無いから準決勝でもっと酷い負け方してたよ?」

莉子「(ま、麻雀の才能も微妙……!?)」


そう言われると二回戦で私達のチーム、友香ちゃんしかプラス収支がいない……!? と衝撃の事実におののく莉子にもおかまいなく、話し方がさっきからブレている神は言葉を続ける。


神「しかし私は考えた。君のような凡人がある日突然強くなったら、有頂天になって調子に乗り出すかもしれない、と」

莉子「ぼ、凡人て……」

神「何の能力もない人間が何かを手にするためには、当然その分の努力が必要とされる筈だ……私はやがて、ついに思いついた……その方法を」

莉子「な、なんですか……そんなもったいぶって」


神「聞いて驚くな……その方法は……『 レ ベ ル ア ッ プ 方 式 』だッ!!」


莉子「……」

神「……」

莉子「…………?」

神「…………あっ、アレだ。ドラクエみたいにレベルアップで、能力が上がることをそう言うんだ」

莉子「……へぇー。アレってそういうんですか」

神「いや、私が今考えた造語」

莉子「……」




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