過去ログ - 【咲安価】莉子「私と十五の『勝負』」【ほのぼのスレ】
1- 20
55: ◆tetWnihkA6[saga]
2013/12/26(木) 20:43:36.38 ID:1U7hIaka0


▼しょうぶ かいし!!


莉子「……」パッ

憧「……」パッ


――そうして、二人は向かい合った。額に麻雀牌を一つずつセットするという、何やら珍妙な状況で。


澄子「それで、アレはなんなのかな?」

友香「『雀牌インディアンポーカー』だそうでー。ルールはインディアンポーカーと同じく額に一つの牌を当て、その数字の大小で競う……牌交換は一回のみ……」

澄子「……字牌が出たら?」

友香「字牌はあらかじめ抜いてあるでー」

澄子「……それ、雀牌でやる意味ある?」

友香「ないでー!」キリッ

澄子「そうだよね……」


中々に救いようがないルール設定の中でも、憧と莉子は延々とにらみ合っていた。本人達は一応真剣である。


莉子「(新子さんの牌は六筒、つまり6……私としては、牌を変えるかどうか結構微妙な数字……)」ジーッ

憧「…………あの、えーっとさぁ、莉子……って呼び捨てしちゃうけど」

莉子「? は、はい」


真剣な表情で相手の牌を見て戦略を決めようとしている莉子に、憧が申し訳なさそうに言った。


憧「こんなことを対戦相手の私がいうのも何だけど、その牌は変えたほうがいいと思う……」モウシワケナサゲッ

莉子「!? そ、そんなこと言ってだまそーったって、そ、そーは行きませんよー!! 私の煽られ耐性はもう、すごいんですから!」ドキドキ


突然の言葉に、煽られ耐性ほぼ皆無の莉子は驚きながらもそう言った。相手の言うことを真に受けたら負けのゲームでちゃんと反応してやるとは、アホの子バリバリである。


憧「いや、その……だって……」

莉子「な、なんですか……」ドギマギ


それに対し憧は――知能戦を挑んでいるのか分からなかったが――相変わらず言いにくそうに言葉を続けた。


憧「あの……やっぱり負け方、ってあるじゃない? そういうのを考えるのも大事っていうか……」

莉子「なんで負けること前提なんですか……」

憧「いや、だって、その……」

莉子「……」

憧「…………」チラッチラッ

莉子「は、早く言ってくださいよぉー!!」

憧「そ、そう? それなら言うんだけど、アナタの牌……」





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
183Res/152.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice