過去ログ - 【咲安価】莉子「私と十五の『勝負』」【ほのぼのスレ】
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79: ◆tetWnihkA6[saga]
2013/12/27(金) 21:08:16.81 ID:wXT+Y/y/0


次の日……莉子は学校を休んだ。

といっても病欠とか事故だとかanotherなら死んでたとかではない。ただ親族の法事があり、仕方なく休まざるを負えなかったのだ。


莉子「(私の家は親戚とかたくさんいてお年玉も期待できるけど、こういう時は困るよね……)」トコトコ


そう思いながら莉子は学校の部室へと歩を進めていた。時刻はもう午後の三時を少し過ぎたぐらいになっていて、法事から帰ってきた彼女が授業は受けれる状態には無い。

しかしそれでも根は真面目な彼女である。折角時間もあるのだし、麻雀部に行って練習をしに行こうと思ったのである。

私なら絶対しないが、部活好きな人とかは予定で授業を休んでも部活は行くとかはするかもしれない。というか実際今彼女がしている。


莉子「(やっぱり才能があんまりないと言われたとはいえ、友香ちゃんが猛練習して私よりも3上がったし……何より私自身麻雀が好きだしね)」トコトコ


彼女がもし麻雀をしていなければあの地獄のようなトラウマも発生しなかったが、しかしその代わり劔谷高校の素敵な奴らとの出会いもなかった。

そう考えると莉子にとって麻雀とは、ただ才能の有無で決まるもの以上の価値があるものなのかもしれない。


莉子「(まぁ、本当は長く麻雀に接しすぎた所為で『もうこれしかないっ!』って状態になってるだけかもしれないけど……)」スタスタ


まぁ理由はなんにせよ、彼女は今日も麻雀をやる為に麻雀部の部室の前に立つのである。

莉子は部室のドアをがらりと明け――そしてそこに、懐かしい顔を見た。


?「莉子ちゃーん!」フリフリ

?「ご無沙汰しております」ニコッ

莉子「あっ……美幸先輩!! 梢先輩!!」


黄色くて丸い卵みたいな髪型をしたかつての部長と眼鏡をかけた先輩の姿を見て、莉子は思わず喜びの声をあげた。

椿野 美幸と、古塚梢。劔谷高校の三年生にして、かつてのインターハイで莉子と共に戦った仲間でもある。





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