過去ログ - P「クリスマスキャロルに包まれて」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/26(木) 00:04:51.28 ID:O3Uwq17N0
電話番号も、最近ではあまり頭に入れなくなってきていたから、どうしようもない。
毎回、自分の方向音痴には呆れ果てる物もあるけれど、それを嘆いて居ても仕方がない。
「…折角のクリスマスなのに…寒い…」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/26(木) 00:05:30.02 ID:O3Uwq17N0
「…クリスマスミサ、一般公開…入ってみましょうか」
扉を開くと、広い聖堂の中に歌と音色のハーモニーが広がっていた。
厳かな、でも明るい気持ちになる様な、そんな気持ちになります。
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/26(木) 00:06:22.16 ID:O3Uwq17N0
午後6時30分
区役所前
「プロデューサー!」
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2013/12/26(木) 00:06:54.86 ID:O3Uwq17N0
「分かりました」
「さて…どこにいったのやら…」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/26(木) 00:08:39.73 ID:O3Uwq17N0
「…入ってみるか」
ここで会えれば、ロマンチックなものだが…
扉を開くと、聖歌隊の透き通った声と、パイプオルガンの音色が聖堂を包み込んでいた。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/26(木) 00:09:20.77 ID:O3Uwq17N0
「…あずささん」
「…?!」
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2013/12/26(木) 00:09:49.37 ID:O3Uwq17N0
「そうですね…」
俺が入って来た時点で、もう最後の曲だったらしい。
神父様の挨拶が終わると、ミサに来ていた人達が帰り始める。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/26(木) 00:10:55.51 ID:O3Uwq17N0
「え?」
「あ…いえ…」
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2013/12/26(木) 00:11:22.52 ID:O3Uwq17N0
「…ここで、これを渡すのは、反則かもしれませんが…メリークリスマス、あずささん」
俺は、内懐から、今日一日持っていた小箱を取りだして、その中身をあずささんに手渡す。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/26(木) 00:12:13.62 ID:O3Uwq17N0
「…プロデューサーさん、少し、目を、閉じて頂けますか?」
「え?はい」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/26(木) 00:12:42.01 ID:O3Uwq17N0
あずささんの声は、丁度なり始めた鐘の音にかき消され、近くに誰かいたとしても俺以外の誰も、聞くことは出来なかっただろう。
二人だけしか知らない、秘密のクリスマスの誓い。
事務所に戻ると、心配していた律子にどこをほっつき歩いていたのかと怒られたり、あずささんの左手の指輪の正体を詮索する亜美真美につかまって冷や汗をかいたのは、また別の話。
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