41: ◆IpxC/P/Kzg[saga]
2013/12/26(木) 12:34:06.29 ID:254l1QJ3o
【めいたんていありす】
橘ありすはときどき圧倒的な推理力を発揮する。
そう、大きなライブで成功を収めたときからだろう。
俺もありすもとても喜んで、やっと一歩近づけたと思っていた。
連絡先も教えてくれたり俺のスマホで遊びはじめたりと仲良くなっていった。
ちなみにありすはMyPadを持っている。りんごじゃないタブレットだよ。
さらに言えば「私との連絡用です」と使っていないらしいスマホをもらった。
冒頭に巻き戻るが、俺が出先で仕事をしようと資料をまとめていたりすると、
決まってありすから連絡がきて小さなヒントを残してるのである。
しかも超ピンポイント。ありすは勘がいいに違いない。
そのおかげでミスから色々なものにいたるまで見事に回避できている。
しかしながらその才能を活かせば探偵として活躍できるのではないだろうか?
探偵アイドル二人目が誕生するかもしれないと思うと心が踊った。
探偵の能力を活かし事件を解決に導いてくれそうだ。
されど探偵というからには何か事件が起きなければ解決することはできない。
それに探偵する相手もいない。問題は山積みである。
この事務所は平和であるし、そもそも事件が起きるようなことはない。
事務所でありすを探してみたのだがどこにもいない。タブレットはあるのだが。
ちひろさんに聞いてみたところ今は下のコンビニまで何かを買いに行っているのだという。
普段を考える。ありすはよくタブレットを見ているが何をしているのだろう?
覗き見するつもりはなかったがちらりと見えてしまった。「ああ」と声を漏らした。
するとタブレットからも「ああ」と聞こえる。うん? どういうことだ?
頭はすぐに回った。ゆっくりと俺のポケットに手を入れた。
片手にはありすからもらったスマートフォン。
それに向かって「あ」と声を出してみた。
さきほどより少し大きく、タブレットから俺の声がした。
おわり
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