90: ◆IpxC/P/Kzg[saga]
2013/12/26(木) 15:26:02.69 ID:254l1QJ3o
【早苗さん 寿退社】
このたび俺と早苗さんは紆余曲折を経て結婚することになった。
早苗さんはアイドルをやめ、再度警官に戻るということで折り合いがついた。
たくさんのファンの中ボコボコにされそうなのをなんとか逃げ切った。
今度の予定は結婚式である。できるだけ盛大にあげたいものだ。
そして、指輪。リング。どれにしようか、とずっと頭を悩ませていた。
「あの頃P君を逮捕しまくってたのが懐かしいわ」
うっとりした顔で言う早苗さん。月に数回は投獄された記憶がある。
しかし早苗さんとお付き合いをはじめてからそれはぱたりと止んだ。
健全なお付き合いをしているのだ。そう。健全。あまりに健全すぎる。
最近思うのだ。ちょっと早苗さんに触れてもいいんじゃないのかな? みたいなね。
手をつなぐことくらいはある。お酒も飲みに行く。でもね。ちょっとくらいさ。
雰囲気的にね。と、そういうことを期待していたのもあった。
しかし明日は挙式だ。準備も最終段階に入っている。
「ねえ、このドレス、どう? 年甲斐もなく、なんて思ったりしない?」
『いえ、全然。本当に綺麗ですよ。いつもよりさらに。本当にそう思います』
「ありがとう……P君。幸せにしてね。って、もう幸せなんだもんね」
彼女はにこやかに笑い、俺たちは見つめ合った。いい雰囲気である。
そう、彼女の腰に手を回してね。そうしていると偶然にも手が胸に触れちゃってね。
一瞬早苗さんは鬼気迫るモードになったが、もう式がはじまるということで許してくれたらしい。
早苗さんに口付け、指輪を交換した。早苗さんはそっと俺の指に輪をかけてくれた。
そして腕輪もかかった。
おわり
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