過去ログ - 犬「オリハルコンの牙」
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22: ◆J9pjHtW.ylNB[saga sage]
2013/12/26(木) 19:30:03.23 ID:zDQpLJAAO
魔法使い「『私を……死ぬ前に私を助けてくれ……』だって。」


犬「……」(なるほど……)


魔法使い「人間って不思議。自分を助けようとするより、人を助けようとした方が、力が湧く。」


犬「くうん……」(分かる気がする)


魔法使い「彼女は私の恩人。魔王を倒したいと彼女が言った時、私は断らなかった。」


犬「……くうん」(俺も手伝おう)


魔法使い「あなたは不思議。人の話が分かるよう。解剖していい?」

犬「キャウン?!」(ヤメテ?!)

魔法使い「くすっ。一割くらいは冗談。」

犬「キャウン?!」(たった一割?!)



魔法使い「……薬効いたかな。もう大丈夫かも。じゃあ少しお休み。」


魔法使いはそう言うと、犬に毛布をかけた。


――きっと魔王を倒そう――


ダンダンダンダン

女剣士「はああっ! ぜえっぜえっぜえっ!」

魔法使い「お帰り。そのズタ袋は?」

女剣士「しっ……しんかん……ぜえっぜえっ……神官連れてきた……」


魔法使い「この薬飲んで」(犬用だけど)

女剣士「にがいっ」


神官「……無茶苦茶だよこの人……」


魔法使い「犬の怪我と僧侶の病状を見て。……あなたの解剖からする?」

神官「ヤメテ?!」


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