9: ◆J9pjHtW.ylNB[saga]
2013/12/26(木) 18:50:01.89 ID:zDQpLJAAO
再開
勇者は咄嗟に犬を庇った
爆熱と閃光が、全てを焼き払わんと、その空間を、……埋め尽くした……
犬が目覚めると、そこは焦土であった
犬「……く〜んく〜ん(主様はどこだ……?)」
辺り一帯、何もなかったが、勇者の剣が落ちていた
勇者父から譲り受けた剣だ。
その近くにはオリハルコン製の犬の牙のような物が落ちていたが、不幸にも犬にはそれが何かは分からなかった。
犬(……主様……亡くなられたのか……)
ザッザッザッ
女剣士「ここが勇者様の村?……なんてひどい……」
僧侶「うっ……ううっ……ゆうしゃさま……ふぇえ……」
魔法使い「ちょっと〜。ここに剣落ちてますけど。砕き散らかしていい?」
女剣士「何でだよ! お前は何でも壊しすぎなんだよ! ……良い剣だな。私がもらう。」
僧侶「……これ、ゆうしゃさまの……」
女剣士「!!……まさか……」
村の入り口で壮絶に散ったであろう勇者父の亡骸を見た時から、不安はあった。
しかし現実にそれを見てしまうと、僧侶は心の平静を失い、泣き続けた。
――その頃、犬は山を駆けていた。
犬「はっはっはっ……ウオーン!」(どこにいる……どこだ!)
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