44:赤春巻き[saga]
2013/12/27(金) 20:25:43.15 ID:DG6oGrWL0
「よし、では動かずにそのままでおれよ」
「はい」
なのちゃんは目を瞑りながら構えた。
忍も右腕をゆっくり挙げている。
僕はただ見守っていた。
「さん.......にい.......」
忍は何故かノリノリである。しっぺという行為が好きなのだろうか。
「いち.......ぜろ!!」
その瞬間、忍は人差し指と中指だけを突き立てた右手を降り下ろす。
なのちゃんの右腕に向けて。
「・・・うっ!」
なのちゃんの右腕に忍の人差し指と中指が当たった。
やけにスローな動きに僕には見える。
忍はいかにも爽快!という顔をしている。
ーーーーーその時、何かが落ちる音がした。
何かか硬い物、重みのあるなにかが落ちたような。
そんな音がした。
一瞬、気のせいかと思ったが、気のせいではない。
忍も僕も同じでその状況を信じることができないだろう。
通常落ちる訳ないものが転げ落ちていた。
そう、
具体的に言うと忍と僕が目を向けた先には
右腕が落ちていた。
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