過去ログ - 阿良々木暦「時定高校?」
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478:赤春巻き[saga]
2014/04/19(土) 11:36:25.57 ID:kPvVUvTP0
ということで紆余曲折というほどでもなかろうが、かなり無駄な雑談や展開を踏んだうえで、ようやく交渉へと踏み出せる状況まできたようだ。

起床してから結構時間が経っているの思いきや、不思議なことに時計は僕が起床した25分後を指している。

なんというか、とても起床して25分後の状況とは思えないのは僕だけなのだろうか。

まぁ。僕がその辺りをどう思おうとどう考えようと全く今は関係の無いことで、最優先すべき『元の世界へと帰る』為の交渉の手順を、一つずつ、着実に進めていくべきだ。

―だがしかし。そう言われても僕にはこの自己愛の塊を説得できるような自信は無い。話術も持ち合わせていない。

もし八九寺だったのなら交渉どころかすぐ強行突破という残忍かつ最悪の手段を利用してその場を丸く収めることができるのだが・・・。

そうはいかないだろう。男に堂々とセクハラ行為をするほど僕は寂しい人間ではない。

となるとどうすると良いのだろうか…。まず開口一番に何を言えば交渉を有利に進めることができるのだろうか…。

交渉などというものをする機会が僕には殆どといっていいほど無いので、困ったものである。

嗚呼、交渉術でもきちんと学んでおくべきだったな、僕。

―書店に行ったら見知らぬ世界に飛ばされた挙句、怪異と交渉することを想定していれば…。

僕はあっさりこいつを説得出来たのかもしれない。

否、過去形というのはなんだかおかしいな。まだ両者ともに発言をしていないし、交渉はまだ始まったことにはなっていないだろう。

ただ―過去形にしろ現在形にしろ未来形にしろ、僕はこいつを説得できなさそうだ。

言い換えるのならば、『僕ひとりだけ』ではこいつを説得できなさそうだ。


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