512:赤春巻き[saga]
2014/07/10(木) 19:25:10.58 ID:RmSFe7pK0
私にとっての''あの夏休み''とはほかでもない。
遠まわしに表現するのならば、『異世界の住人』
直球で表現するのならば、『阿良々木暦』が私の前に姿を現し、私の前から姿を消したあの夏だ。
奇想天外でファンタジーなあの青年との出会いは私の人生を塗り替えた...わけではないが。
いつも通り何も変わらない平凡な日常を淡々と過ごしているし、いつも通りネジがついたまま学校には行っている。
あの出来事があろうとなかったことになろうと、この街や街に住む人、高校の皆になんの影響も与えはしないだろう。
きっと私の人生が劇的に変化するわけもない。
ただ、一つ言えることは。
断固として忘れることができない出来事だ、ということ。
忘れたくない。
人生やこの世界に何の結果も与えなかったあの出来事ではあるが、私の心には確かにある。
忘れたくない。
あの青年に恋した気持ちを、忘れたくない。
二度と来ないあの夏の日を思って、私は冬空を見上げていた。
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