過去ログ - 男「今年もいろいろあったよなぁ…」
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2013/12/28(土) 09:25:55.12 ID:Nnk4rxBM0
「…にしても、学園祭…」
「…できなかった…なぁ…」
「これはお前のせいなのかな？ｗｗｗｗｗｗ」
7:地元でそこそこ国語の成績が悪かった人間の一人
2013/12/28(土) 09:27:01.56 ID:Nnk4rxBM0
「そういえば最近、あってないね？何してた？」
「…俺は最近、忙しかったからな。知り合いの手伝いとか、プレゼント用意したり」
男は他にも…といったように続けた
8:地元でそこそこ国語の成績が悪かった人間の一人
2013/12/28(土) 09:27:53.53 ID:Nnk4rxBM0
「…なぁ、聞いてくれないか」
幾つかわからない程度の鐘の音が鳴った後、畳んだ傘を腕に引っかけながら男はそう、口にした。
9:地元でそこそこ国語の成績が悪かった人間の一人
2013/12/28(土) 09:28:55.40 ID:Nnk4rxBM0
「俺さ、不安なんだ。」
「大学生ってのはモラトリアムの期間でその中で'何か'を掴めばいいって」
「自分で色々してきたことはあったし、就職とか院とかどんな進路もなんとかなると思ってた。」
10:地元でそこそこ国語の成績が悪かった人間の一人
2013/12/28(土) 09:29:28.00 ID:Nnk4rxBM0
「俺ならできる。お前と一緒ならできる。他の人とは違うんだぜ!!…とかも思ってた。」
「こんなことしよう。こういうことしたい。遊びだけじゃない。仕事だって。色んなこと…」
「'何か'をつかめた気がしてた。…あえて言葉にするなら'自信'とか'手ごたえ'とかそんなもんを。」
11:地元でそこそこ国語の成績が悪かった人間の一人
2013/12/28(土) 09:30:03.35 ID:Nnk4rxBM0
「…さっき忙しかったって言ったけど、ホントはなーんもしてない'やらなきゃいけない事'は」
12:地元でそこそこ国語の成績が悪かった人間の一人
2013/12/28(土) 09:30:40.21 ID:Nnk4rxBM0
「そんなクズの俺に皆、すげー優しいんだぜ？大丈夫？ちゃんと飯食ってるか？勉強はかどってるか？元気か？」
13:地元でそこそこ国語の成績が悪かった人間の一人
2013/12/28(土) 09:31:10.69 ID:Nnk4rxBM0
「…自分の中の大切な物がダメになってく感覚がわかる。皆の声がそこから救い出そうとしている声なんだってのもわかる。がんばれって声を聴くのがつらい。」
「時間ってのはさ、中々冷たいもんで置いて行かれるときはすぐ、置いて行かれるらしい。」
14:地元でそこそこ国語の成績が悪かった人間の一人
2013/12/28(土) 09:31:37.00 ID:Nnk4rxBM0
「…寂しいもんだな」
ふと、鐘の音が聞こえないことに気づく。ポケットからケータイを見るとどうやら12時を少し回ってしまったらしい。
15:地元でそこそこ国語の成績が悪かった人間の一人
2013/12/28(土) 09:32:08.36 ID:Nnk4rxBM0
「うわ、もうこんな時間か。…締まらねぇな、俺も、お前も。」
まだ、人肌のぬくもりが感じられるスマートフォンから掌に振動が伝わる。
「…どうやら気を聞かせてくれた'優しい'俺らの友達がそろそろこい、ボケカス!!…だとさ」
16:地元でそこそこ国語の成績が悪かった人間の一人
2013/12/28(土) 09:33:05.68 ID:Nnk4rxBM0
「うわ、もうこんな時間か。…締まらねぇな、俺も、お前も。」
まだ、人肌のぬくもりが感じられるスマートフォンから掌に振動が伝わる。
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