17: ◆8101018AdQ[sage]
2013/12/30(月) 20:52:39.23 ID:cNo4lixQo
―――――――――――――――
太陽が山の端にかかって、すでに夜の面影を見せています。
そんな町を眺めつつ、私とことりは帰路についていました。
耳に入るのは風や自動車の音と、私達の靴が地面を鳴らす音。
「……海未ちゃん」
沈黙を切り裂いたのはことりの方でした。
「なんでしょう?」
「海未ちゃん、穂乃果ちゃんのこと、どう思ってる?」
「いきなりですね……。それはもちろん大切な親友ですけど」
「あ、いや、そうじゃなくってね。その……さっきの私みたいな方の意味で」
意表をつく質問でした。
穂乃果に対して、私が好意を抱く……。
「……それは考えたことがないです。さっきも言ったように、あんまり恋愛だとか、そういうことに疎いので」
「そ、そうだよね!ごめんね!……か……ゃ…な」
「何か言いましたか?」
「えっ!?ううん、大したことじゃないよ」
74Res/43.63 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。