6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/28(土) 16:05:07.37 ID:9vfZh9KPo
早く終わってしまった、とはいってもせいぜい20分程度なのですが、家に帰っても稽古があるだけですし、今日は穂乃果の買い物について行こうと思います。
当然、日々鍛錬を重ねなければならないのは分かっているのですが……。まあたまにはこんな日があっても悪くないでしょう。
そんなことを考えながら自分の下足のロッカーを開けてみると、なにやら可愛いらしいデザインの便箋が。
これはもしや……ラブレター?いやいや、ここは女子高。ラブレターなはずありません。
便箋を手にとってみると、その装飾が手描きだと分かりました。さらに、ほのかに甘い香りがつけてあるようで、私の鼻腔をくすぐります。
『アルパカ小屋のところで、待ってます。もし忙しくなかったら、きてください。」
丁寧な、でも硬すぎず、やわらかな印象を受ける文字です。
嫌な予感がします。これはやはりラブレターではないか、そんな気がしてなりません。
少女漫画で見るような、学校の中の人気のない場所で待ち合わせて告白――そんなシチュエーション。
ましてや下駄箱になんて、ちょっとベタすぎる気もしなくもないですが。
ここまで手の込んだことをしてもらって、無碍にするわけには行きません。
当然、告白ではなく個人的に伝えたいことがある、という可能性もあるわけですから。
「ごめんなさい穂乃果、私用事思い出しました。ちょっと学校に残りますね」
「えー!海未ちゃんついに居残り授業!?」
「はぁ?穂乃果じゃないんですから」
「何気に酷いよね!?」
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