7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/28(土) 16:05:43.04 ID:9vfZh9KPo
穂乃果と別れたあと、校門とは違う方向に歩き、アルパカ小屋を目指します。
「……を見……可愛……自…想…える」
小屋に着くと、ささやくような、しかし念仏のように繰り返す声が聞こえてきました。
「相手の目を見て、可愛く、可愛く……!やぁぁぁ、緊張するよぉ」
小屋の裏の陰に腰を下ろして、何やら本の内容を繰り返しているのは……ことり。
告白だなんて心配は杞憂に終わりそうです。もしくは。
「なんて言えばいいかな……?やっぱりここは――」
「ことり?」
「ひゃぁぁぁっ!?」
体をびくっとさせて飛び上がります。
すかさず手に持っていた本のようなものを背に隠して、驚きの抜けない表情で口をぱくぱくさせています。
「えっ!?え、海未ちゃんなんでこんなに早いの!?まだ練習終わってないよね?」
「やっぱりあの便箋はことりでしたか。字で分かりましたよ。今日は早く終わったんです」
「そ、そうなんだ。あは、あはははは……」
「それで、わざわざどうしたのですか?」
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