1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/28(土) 22:43:54.34 ID:FDEG8sET0
佐久間まゆのSSです
短いのでサクッと読めます
Pの視点として優越感に浸りながらどうぞ←
すでに完結してます
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 22:46:02.74 ID:FDEG8sET0
ある日、学校に転校生がやって来た
名前は佐久間まゆ。事情があって、仙台から来たらしい
詳しい身長はわからないけど、低めなほうだと思う
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/28(土) 22:46:32.93 ID:o8fKn7Cfo
矢印の意味がなんだか分からんけども
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 22:46:40.31 ID:FDEG8sET0
最初の自己紹介によると、読者モデルを以前にしていたらしい
なるほど、整った顔立ちなのも頷ける
女子らと同じ制服を着ているはずなのに、着こなしも他よりも少し良く見えた
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 22:47:29.49 ID:FDEG8sET0
ひとしきり紹介が終わるとニコリと微笑む
俺は終始目が離せずにいた
男子の連中は大盛り上がり、女子も休み時間にここぞとばかりに彼女の机を囲った
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 22:48:14.80 ID:FDEG8sET0
成績は優秀、落ち着いた性格とは裏腹に、体育の成績も女子の中では上のほうだった
と、運動は苦手なほうではなさそうなのだが、どこの部活にも入らなかった
家庭の事情というやつだろうか、はたまたもっと別の理由か…
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 22:49:13.97 ID:FDEG8sET0
そんな彼女だけど、休み時間や昼休みなど、時間を見つけては携帯を眺めている時があった
昼休み、男友達と昼食を食べている中、女子の集まりの中に彼女はいた
覗きの趣味はないけど、友人と談笑しつつ、チラリと彼女を見る
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 22:50:02.92 ID:FDEG8sET0
女子「まゆちゃんどうしたの?さっきから携帯と睨めっこしてるけど」
まゆ「うーん…いい返事が思いつかなくて…」
女子「返事?誰かとメールしてるの?」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 22:50:34.98 ID:FDEG8sET0
なんということだ…。もうすでに好きな人がいるなんて…
口の中に入っている購買で買ったパンの味が途端にしなくなる
あたりを見回す、携帯をいじってる男子はいない
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 22:52:37.98 ID:FDEG8sET0
好きな人がいるとわかったその日から、彼女のことがより一層気になるようになった
俺は相当意地が悪いのかもしれない。でも、それでも彼女のことが気になった
もしかしたらあまり入れ込んでほしくない話だったから、
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 22:54:39.47 ID:FDEG8sET0
彼女が転校してきてから一ヶ月
諦めないことがいいことなのか、功を奏したようで
彼女と普通に会話できるところまでいくことができた
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 22:56:56.45 ID:FDEG8sET0
それに、彼女はあまり出席率はいいほうではなかった
病気がちというわけではないようだが、なにか外せない用事があるとのこと
そんな日は、俺が取ったノートを貸したりもした
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 22:59:02.34 ID:FDEG8sET0
「佐久間って前に読者モデルやってたんだよな?」
まゆ「えぇ、そうですよぉ」
「上手くいってたんだろ?」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 23:01:09.64 ID:FDEG8sET0
まゆ「誰かのために、するべきことが見つかったというか…」
「へぇ……誰かのために、ねぇ…」
「それってさ…」
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 23:02:46.06 ID:FDEG8sET0
彼女と知り合う上で、わからないことも増えた
以前よりは確実に仲良くなっている。大抵のことは知っている…はず
なのに、一定のところまでくると急に彼女のことがわからなくなる
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 23:05:52.61 ID:FDEG8sET0
よくよく考えれば、少し仲良くなれば誰でも知り得るようなことしか知らないじゃないか
会話はたしかに増えたが、どれもほんとに当たり障りのない日常会話だけ
あまり彼女に入れ込んでいることを周囲に知られたくないという俺のプライドが
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 23:07:53.59 ID:FDEG8sET0
彼女が転校してきてから数ヶ月、彼女はすっかりクラスの一員として溶け込んでいた
他のクラスでも、名前を知らない人はいないほど
俺はというと、未だに晴れない気持ちを抱いたまま過ごしていた
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 23:09:55.28 ID:FDEG8sET0
だけど、諦めようとする気持ちよりも、もっと大きなものがあった
それが、俺をここまで突き動かしていたのかもしれない
恋愛が上手な人は、俺よりももっと近づけていたんだろうか
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 23:12:14.48 ID:FDEG8sET0
放課後、人がまばらになった教室で彼女は教科書をまとめていた
この機を待っていたのかもしれない
彼女のもとへと足を向ける
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 23:14:18.90 ID:FDEG8sET0
「そういや、佐久間って部活入ってないみたいだけど、学校が終わったらなにしてるんだ?」
まゆ「え…えーっと……」
しまった、心の中でそう思った
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/28(土) 23:16:45.78 ID:FDEG8sET0
ドキリと心臓がはねる
時間が止まったような気がした
俺に秘密を打ち明けようとしているのである
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