過去ログ - まどか「夢の中で仁美ちゃんに会ったような」仁美「私ですか?」
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80: ◆.cSmHpEj/3LD[sage saga]
2014/01/04(土) 21:19:26.39 ID:s0AliYOAO


さやか「それにしてもびっくりしちゃったよ。恭介が身体を張って仁美を助けたなんてさ」

上條「……うん」

さやか「後先考えずに突進するなんて、まるであたしみたいじゃん!あっはっは」

上條「そうだね。あの時動けたのはさやかのお蔭かもしれない」

さやか「え?どういうこと?」

上條「まだ僕らが小学生の頃、志筑さんって虐めを受けていただろ?あの時、僕は見て見ぬフリをしてた。他のみんなもそうしてた。でもさやかは違った」

さやか「あ、あの当時は考えるより先にカーッと来ちゃってて。自分でも必死でわけわかんなくて……」

上條「僕はそんなさやかに憧れてるんだ」

さやか「えっ!?憧れって……っ!?」

上條「正しいと信じた道を行ける強い意志を持ってる。僕もさやかみたいになれればなって……ずっと思ってたんだ」

さやか「う……うーん?それって人として憧れるって意味よね……」

上條「でもダメなんだ……僕はさやかみたいにはなれない……僕は……」

さやか「恭介?」

上條「この動かない右腕を見る度に考えてしまうんだ……あの時、志筑さんなんか助けなければ今頃……って。あの時、見捨てた方が良かったんじゃないかって……」

さやか「……恭介」

上條「リハビリの辛い時、何度も何度も考えてしまうんだ。僕はなんて愚かなことをしたんだって……彼女の前じゃ気にしていないフリをしてたけど……ダメなんだ。僕はさやかみたいにはなれない……」

さやか「……私だって同じ立場なら、きっと恭介と同じ。仁美を助けられてよかったって気持ちと、仁美を恨んじゃう気持ちの両方持ってると思う」

上條「さやか……」

さやか「大丈夫だよ。恭介……あんた最高にカッコイイよ」

上條「うん……悪い、さやか……」

さやか「……恭介も強情っ張りだね。まったく、誰に似たんだか……」




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