過去ログ - 周子「残金、240円也」 -SS速報VIP

過去ログ - 周子「残金、240円也」

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48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/29(日) 23:37:19.04 ID:Hbm6X8ELo
――

　買い物が終わり、歩いていく。おじさんの家はそんなに高そうじゃないアパートだった。
　防音とかしっかりしてなさそうだし、叫んだら逃げられそうだななんて思いつつご飯を作ってくれるのを待つ。

以下略

49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/29(日) 23:38:45.23 ID:Hbm6X8ELo
「……飯食ったらシャワー浴びてこい」

　感心してるあたしにオジさんの声がかかる。
　あぁ、うん。そうだよね、そりゃそうだ。

以下略

50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/29(日) 23:40:18.78 ID:Hbm6X8ELo
　久々に浴びるシャワーはスゴく気持ち良かった。
　いくら寒くたって汗はかくし、汚れはたまる。生きてるんだから仕方ない。
　出たらアレコレされるんだろうなーって思うとなかなか憂鬱だ。

　ここで普通に出てから服持って「ご飯とシャワーありがとー」って言って外に出るのはダメかな。

以下略

51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/29(日) 23:42:27.91 ID:Hbm6X8ELo
　イヤだイヤだと言ってもどうにもならない。
　サッパリした体と頭をちょっとくたびれたショーツと新品のジャージがつつんだ。

　うーむ、とりあえずお金もらったら下着買おう。これはなんかいろいろ落ち着かないし気持ち悪い。
　あたしのブラは無事に転がってた。どうしようかなぁと悩んだのでジャージのポッケに突っ込んでみる。

以下略

52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/29(日) 23:44:51.91 ID:Hbm6X8ELo
「洗濯物なら洗濯機突っ込んどけ。洗ってやるから」

「いや、そうじゃなくって」

　洗濯してくれるのはありがたいけどさ。

以下略

53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/29(日) 23:46:53.67 ID:Hbm6X8ELo
　シャワーの音を聞いてるうちに、お金を探してそのまま持ち出してトンズラする案が浮かぶ。
　これならアレコレはされないで済むし、お金も手に入る。万々歳だ。

　寝るところはまた漫画喫茶やカプセルホテルに戻ればいい。
　出すっていってる以上どこかにお金はあるはずだし、たくさん持ち出してしまえばまたしばらく持つ。

以下略

54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/29(日) 23:48:58.95 ID:+ZHZRCPNo
オジさん何者だよｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/29(日) 23:49:07.35 ID:Hbm6X8ELo
――

「……逃げてなかったんだな」

　お風呂からあがったオジさんが驚いた顔をする。

以下略

56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/29(日) 23:50:53.00 ID:Hbm6X8ELo
「どうした。ベッド使うんだろ？」

「……へ？」

　何いってるの、このオジさん。

以下略

57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/29(日) 23:53:14.18 ID:Hbm6X8ELo
「興味本位じゃないよ。生きるためだもん」

「生きたいなら帰れ。飯も風呂も布団も家の方が上等だろ」

　あたしが言うと、オジさんは答える。うむ、ごもっとも。

以下略

58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/29(日) 23:56:19.81 ID:Hbm6X8ELo
「まぁ、なんでもいい。帰りの電車賃ぐらいはやるから今日は寝ろ」

「え、10本は？」

　また横になったオジさんに、思わずあたしが言葉にしてしまう。

以下略

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