過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)3
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◆A0cfz0tVgA
[sage saga]
2014/01/19(日) 20:27:41.91 ID:b7u7Hodg0
黄泉川「おぉ、結構上手に剥けてるじゃん。 私が食べてもいいかい?」
美鈴「って、黄泉川さんさっきから食べてばっかじゃないですか! 咲夜ちゃんのためのりんごなのに……」
黄泉川「ほっといたら乾いちゃうじゃないか。 まぁ、流石に食べすぎだとは思うからそろそろ自重するよ」
黄泉川「咲夜、その剥いたりんごは自分で食べるといいじゃん」
咲夜「……」シャクッ
咲夜は自分で剥いたりんごを少しだけ齧ってみる。
若干酸味のあるりんごの甘い味が口の中に広がっていった。
りんご自体は病院食としても度々出てくるので、その味は既に慣れ親しんだものである。
だが、美鈴が持ってきたりんごは病院で出るそれとは一味もふた味も違うものであった。
まずは味の濃さ。いままで食べてきたどのりんごよりも濃厚な甘味が口内を隅々まで覆い尽くす。
その甘味に思わず微笑みがこぼれてしまいそうになるほどだ。
次に果肉の瑞々しさ。一口齧っただけで口の中が水浸しになるほど水分が多く含まれている。
濃厚な甘味と相まって、『りんごジュースを食べている』ような感覚だ。
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