過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)3
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◆A0cfz0tVgA
[sage saga]
2014/06/22(日) 21:56:34.87 ID:YFwOeN3G0
「……」
地上より20メートル弱ほど上空。
廃ビルの6階にある部屋の一角に、一人の人間の姿があった。
漆黒のコートに身を包み、頭にはフードを深々と被っている。
そのため辛うじて顔の下部を覗き見ることはできるが、全体を観察することは叶わない。
まるで闇に溶け込むように身を潜めながら、彼は地上を見下ろしていた。
この者は『とある目的』を果たすために、これまで人気の少ない路地裏一帯を駆け回っていた。
その目的の内容とは、妙齢の女性――――できれば中学生程度――――を見つけ、それから『ある物』を得ることである。
そしてその『ある物』を然るべき人物に届けることで、その任務は果たされるのだ。
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